ごたくならべ 2nd.stage
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相方の弟、次男の人が可愛がっていたにゃんこが猫白血病で二歳二ヶ月で 死んでしまった。 ものすごく皆を癒し、後からきた弟分のにゃんこ達の面倒を見たりとたくさん の思い出を残してくれたにゃんこだった。 不治の病で余命宣言されて数ヶ月。本当なら6月に亡くなっててもおかしく なかったけど、今まで頑張った。 秋晴れの気持ちのいい空に返されて、残ったのは紙袋に入った小さな骨だった。 「死なない猫はいないのかねえ」と相方のママンは言ったけど、これが人と 猫や他の動物たちとのかかわり方だ。もちろんママンも重々承知だけど、続け ざまに猫を失っているので家族皆の辛さは相当だろうな。 斎場にもうすぐ死んでしまいそうな野良猫が口を開けて香箱を作って座っていた。 なんだかジタバタしないその姿が妙に泰然として見えて泣けてきた。 私なんぞは死んでしまったにゃんことそんなに交流があったわけではないのに どうにもこうにも涙を止めることができなかった。 簡単に泣くなとよくいうけれど、うまく言葉にできない時はもうしょうがねえ。なんか出さないと。
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