出向コージ苑

2004年10月08日(金) 韓国の!

冬ソナに代表される、
昨今日本で流行りの韓国ドラマ。
噂ばかりが耳に入ってきて、
自分ではさっぱり見ていないコージ苑だったが、
本日ついに見ました!
話題の韓国…

映画。←めちゃめちゃ今さら

といっても、「シュリ」あたりのような、
現代を舞台にしたドラマではなく、
昔から伝わっている烈女伝の一つである、
「春香」というお話の映画化。
しかもパンソリと絡めているので、
舞台の中継とフィクションの映像とが混じり合い、
何だかとってもお得感のある作品である。

話は、まあ、よくある…と言っていいんだろうか、
若い男女が幸せになるまでのお話。

※※※※※

都から遠く離れた地。
政治家の父を持つ若様は、現在科挙のための勉強中。
気晴らしに付近の散策に出かけたところ、
節句のお祝いでブランコに興じていた美女を見初める。
彼女は、いわゆる芸妓の娘であるが多芸に通じ、
地元の人々も一目置く才女であった。
名前は春香。

若様は、貴族らしからぬ性急さで彼女の家を訪ね、
母親に了解を得て、春香と夫婦の契りを結ぶ。
それからは勉強どころではなく(当然であろう)、
彼女と甘〜い時間を過ごすわけだが、
世の中、というよりオハナシはそう上手くいかない。
父親の異動が決まり、若様は都へ旅立つことに。
泣いてすがる春香を振り切って、若様は去って行った。
「必ず迎えに来るから」という約束だけを残して。

春香が日々嘆くその地に、
新しい長官が赴任してくる。
彼は、到着するなり芸妓の点呼を開始する。
(このあたり、いかにも悪役である)
その頃、一般的に芸妓は世襲制だったらしく、
長官は「春香が何故来ない」と怒り出す。

出頭した彼女に、身の回りの世話を命じる長官。
身の回りの世話っていうことは、つまりアレである。
当然、彼女は拒絶するが、長官は承知しないどころか、
「芸妓の娘が貞操を守るなんて笑わせるぜ」とばかりに迫る。
それでも断りつづける春香に、彼はとうとう逆ギレ。
彼女を棒でぶった挙句、牢獄に入れてしまう。

一方、都の若様は猛勉強の末、
臨時に行われた科挙に主席合格、
暗行御使(だったと思う。「闇奉行」みたいなものだとみた)に任命される。
行き先は春香のいる地方。
役目の性質上、若様は粗末な身なりをして彼の地を訪れる。

おりしも、長官の誕生日前夜。
春香は祝いの席の最後に、処刑される予定になっていた。
必死に祈る母親のもとに現れた若様だが、
何せ服がボロいので、誤解した母親に邪険にされてしまう。

そして翌日。
祝いの席に飛び入りした若様は、長官の悪政を非難する詩をよむ。
動揺する人々を尻目に、さあクライマックス。
若様が合図の扇子をばばっと広げると、
町中に潜んでいた部下達が乗り込み、悪役達を一網打尽。
元凶である長官も罷免され、
春香と若様は、めでたく結ばれたのでした。

※※※※※

言ってみれば韓国の時代劇なので、
当時の風俗が見られるのが面白い。
多分DVDになっていると思うので、
ドラマだけではなく、こんな「韓国」も是非。


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