夫がスウェーデン出張なので、 エンジェル先生と浮気(笑)してみました。 久しぶりのオペラ鑑賞。
「ラ・トラビアータ」
…というと、何かパスタみたい。 おいおいそれはアラビアータだろ←うわっ、おっさんユーモアだよコージ苑! 邦題を言うと皆がピンとくる「椿姫」。
有名すぎるほど有名な話なので、 ストーリーを書くまでもなかろうと思いつつ、 一応おさらいしておくと…
パリの高級娼婦、ヴィオレッタに恋する純情青年アルフレード。 彼の情熱に動かされて、 ヴィオレッタが愛の証として送るのが椿の花、 ということで、これが「椿姫」という名前のもとになっている。 ちなみにこのオペラは、デュマの原作をベルディが戯曲化したもので、 「トラビアータ」は全然別の意味だそうだ。
で、愛を誓った二人なわけだが、 高級とはいえ「娼婦」なわけだから、 父親が関係を止めさせようとして乗り込んでくるのだ。 最初は疑いバリバリだったお父さんも、 彼女の人柄にほれこむようになる。 だがしかし、息子の将来のために頼む、別れてくれと迫る父。 それを涙ながらに承知して、別れの手紙を書くヴィオレッタ。
何も知らないアルフレードは、手紙を読んで怒りまくり、 公共の場で、彼女に金を投げつけ、周囲のヒンシュクを買う。 父親も怒って「出てけ!」って言うわけだけど、 そもそもの原因を作ったのはお前だろ、という気もしないではない。
最終幕はヴィオレッタ宅。 彼女は肺病にかかり、今日明日とも知れぬ命。 アルフレード父からの半端な思いやりの発露であるところの、 「息子は元気です」という手紙を支えに病床についていると、 真相を知ったアルフレードが、 花束を抱えてやってくるのだ。 彼女は喜び、永遠の愛を誓って立ち上がろうとするが、 力尽きてパッタリと倒れる。 駆けつけた父親と共に嘆くアルフレード。 ヴィオレッタの胸には白い椿。
今日のヴィオレッタ役の歌手が、 ちょっとばかり元気がよすぎて、 肺病にかかってても血色がよく見えたのがちょっと残念なところ。 聞けばこのオペラの初演も、 主人公の女性歌手の体格が良すぎて、 肺病にかかりそうに見えないというのが原因で、 失敗したとかしないとか。 オペラ歌手も大変である。
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