出向コージ苑

2004年09月29日(水) ラ・トラビアータ

夫がスウェーデン出張なので、
エンジェル先生と浮気(笑)してみました。
久しぶりのオペラ鑑賞。

「ラ・トラビアータ」

…というと、何かパスタみたい。
おいおいそれはアラビアータだろ←うわっ、おっさんユーモアだよコージ苑!
邦題を言うと皆がピンとくる「椿姫」。

有名すぎるほど有名な話なので、
ストーリーを書くまでもなかろうと思いつつ、
一応おさらいしておくと…

パリの高級娼婦、ヴィオレッタに恋する純情青年アルフレード。
彼の情熱に動かされて、
ヴィオレッタが愛の証として送るのが椿の花、
ということで、これが「椿姫」という名前のもとになっている。
ちなみにこのオペラは、デュマの原作をベルディが戯曲化したもので、
「トラビアータ」は全然別の意味だそうだ。

で、愛を誓った二人なわけだが、
高級とはいえ「娼婦」なわけだから、
父親が関係を止めさせようとして乗り込んでくるのだ。
最初は疑いバリバリだったお父さんも、
彼女の人柄にほれこむようになる。
だがしかし、息子の将来のために頼む、別れてくれと迫る父。
それを涙ながらに承知して、別れの手紙を書くヴィオレッタ。

何も知らないアルフレードは、手紙を読んで怒りまくり、
公共の場で、彼女に金を投げつけ、周囲のヒンシュクを買う。
父親も怒って「出てけ!」って言うわけだけど、
そもそもの原因を作ったのはお前だろ、という気もしないではない。

最終幕はヴィオレッタ宅。
彼女は肺病にかかり、今日明日とも知れぬ命。
アルフレード父からの半端な思いやりの発露であるところの、
「息子は元気です」という手紙を支えに病床についていると、
真相を知ったアルフレードが、
花束を抱えてやってくるのだ。
彼女は喜び、永遠の愛を誓って立ち上がろうとするが、
力尽きてパッタリと倒れる。
駆けつけた父親と共に嘆くアルフレード。
ヴィオレッタの胸には白い椿。

今日のヴィオレッタ役の歌手が、
ちょっとばかり元気がよすぎて、
肺病にかかってても血色がよく見えたのがちょっと残念なところ。
聞けばこのオペラの初演も、
主人公の女性歌手の体格が良すぎて、
肺病にかかりそうに見えないというのが原因で、
失敗したとかしないとか。
オペラ歌手も大変である。


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