こんなに外出していないと、 体のどこかがおかしくなるんじゃないかと思う。 でも、とにかく寒くて、 着替える気も失せるっていう話。
重松清『リビング』 中公文庫
だんだん新田次郎っぽくなってきた、と書くと、 ファンは激怒するであろうか。 とにかく「やさし〜い」んである。 彼の文章は多分に女性的なところがあると思っていたが、 実は逆なんじゃないかと最近疑い始めた。 男性的であるからこそ、女性の喜ぶ空気が作れる。 男性的であるからこそ、女性の喜ぶ言葉を選べる。 …などと考えていたら、 某男性向け週刊誌の連載を発見。 それを読んで、この人はやっぱり女性と、 疲れた男性に高い評価を得る作家なんだろうな、と。 その小説、性描写がところどころに出てくるんだけど、 それが実にさらっとしている。 ある種の男性が喜びそうな、 ねちねちと生々しい言葉はどこにもなく、 ただそこにあるのは、いたわる様な、癒すような。 コージ苑にとっては、この類のテイストは、 度が過ぎると鼻についてしまうので、 個人的にはこの程度のレベルで留めておいて欲しいところである。
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