去年は書く書くといってそれきりになっていた、 2003年に読んだ本、コージ苑的ベスト10。 新刊読みではないので、今さらというところはご容赦。 あ、マンガは含めておりませんので、念のため(笑)。
阿川佐和子・檀ふみ『ああ言えばこう食う』集英社文庫 小川国夫『アポロンの島』講談社文芸文庫 河野多恵子『秘事・半所有者』新潮文庫 高村薫『リヴィエラを撃て』新潮文庫 山崎えり子『節約生活のススメ』飛鳥新社 米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』角川書店 グレアム・スウィフト『ウォーターランド』新潮社クレストブックス オマル・ハイヤーム『ルバイヤート』岩波文庫 ジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』新潮文庫 ロバート・レヴィーン『あなたはどれだけ待てますか』草思社
エッセイは、繰り返し読めるかどうかで判断する。 『ああ言えば…』は、暇つぶしに何度読んだか分らないが、 不思議と飽きがこなかった。 コージ苑も食いしん坊だからかもしれない。 『嘘つきアーニャ…』も、手持ちではないので一回きりだが、 文庫でも出れば買ってしまいそうな一冊。
景色、色、人の顔、言葉などなど、 何であれ強烈なイメージが、 今に至るまで後を引いているのは、 『アポロンの島』『ウォーターランド』『ルバイヤート』、 それに『停電の夜に』の四冊。
『リヴィエラを撃て』は、筋立てと登場人物の勝利。 高村薫の緻密な構成には、毎回めろめろである。
反対に、筋立ては平凡極まりない…と思わせておいて、 とんでもない捻りに後から気づかせるのは、 『秘事/半所有者』の中の「秘事」である。 「口に出したら嘘になる」という、 歌謡曲にでも簡単に出てきそうな一言が、ここでは重い。
『あなたはどれだけ待てますか』は、 一般向け学術書としては破格の面白さだと思う。 各国における時間の感覚をはかる実験の様子と結果、 それに対する著者の分析がとにかく楽しい。 世の中の学術研究が全部こんなだったらいいのにと、 思わず自分が身を置く世界をかえりみてしまった。 10冊のうち、1冊選べと言われればこれ。
最後に、『節約生活のススメ』は何故選んだかというと、 「ススメられても確実に無理」だと思える節約術の、 たたみかけるような迫力に圧倒されたからである。 家事でちょっと困った時の「知恵袋」が欲しいとか、 バーチャルで節約気分になりたいなら買い。
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