出向コージ苑

2004年01月18日(日) 2003年の本

去年は書く書くといってそれきりになっていた、
2003年に読んだ本、コージ苑的ベスト10。
新刊読みではないので、今さらというところはご容赦。
あ、マンガは含めておりませんので、念のため(笑)。

阿川佐和子・檀ふみ『ああ言えばこう食う』集英社文庫
小川国夫『アポロンの島』講談社文芸文庫
河野多恵子『秘事・半所有者』新潮文庫
高村薫『リヴィエラを撃て』新潮文庫 
山崎えり子『節約生活のススメ』飛鳥新社 
米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』角川書店
グレアム・スウィフト『ウォーターランド』新潮社クレストブックス
オマル・ハイヤーム『ルバイヤート』岩波文庫
ジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』新潮文庫
ロバート・レヴィーン『あなたはどれだけ待てますか』草思社

エッセイは、繰り返し読めるかどうかで判断する。
『ああ言えば…』は、暇つぶしに何度読んだか分らないが、
不思議と飽きがこなかった。
コージ苑も食いしん坊だからかもしれない。
『嘘つきアーニャ…』も、手持ちではないので一回きりだが、
文庫でも出れば買ってしまいそうな一冊。

景色、色、人の顔、言葉などなど、
何であれ強烈なイメージが、
今に至るまで後を引いているのは、
『アポロンの島』『ウォーターランド』『ルバイヤート』、
それに『停電の夜に』の四冊。

『リヴィエラを撃て』は、筋立てと登場人物の勝利。
高村薫の緻密な構成には、毎回めろめろである。

反対に、筋立ては平凡極まりない…と思わせておいて、
とんでもない捻りに後から気づかせるのは、
『秘事/半所有者』の中の「秘事」である。
「口に出したら嘘になる」という、
歌謡曲にでも簡単に出てきそうな一言が、ここでは重い。

『あなたはどれだけ待てますか』は、
一般向け学術書としては破格の面白さだと思う。
各国における時間の感覚をはかる実験の様子と結果、
それに対する著者の分析がとにかく楽しい。
世の中の学術研究が全部こんなだったらいいのにと、
思わず自分が身を置く世界をかえりみてしまった。
10冊のうち、1冊選べと言われればこれ。

最後に、『節約生活のススメ』は何故選んだかというと、
「ススメられても確実に無理」だと思える節約術の、
たたみかけるような迫力に圧倒されたからである。
家事でちょっと困った時の「知恵袋」が欲しいとか、
バーチャルで節約気分になりたいなら買い。


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