前にも書いたことであるが、 今年度、コージ苑が担当する授業は、大きく三つに分けられる。 一つは、一年生の日本語演習。 一つは、三年生の必修古典。 そしてもう一つは、四年生の選択古典。
この、最後のひとコマについては、 コージ苑は正直言って開講自体を危ぶんでいた。 だって、古典だよ? 外国人が外国で外国語として習ってんだよ? 日本人ですら、「古典は外国語だと思え」とか言われちゃうんだよ?
それなのに、一体誰が好きこのんで、 「古典」を「選択」するだろうか、いや、しない(反語)。
…と考えていたコージ苑だったが、 いやいや、いる所にはいるものだ。
マニアってもんが。
彼の名はソニック君(仮名)。 古典マニアの敬語マニアである。 ベケ教授に紹介された時、彼はコージ苑にこう言ったものだ。
「私は、先生の御(ご)授業に、是非出させていただきたいのです」
…すっげえ。 まさに「すっげえ」としか言い様のないこの敬語っぷり。 (微妙に間違っている気もしないではないが) ここまで崇め奉られると、良い気分を通り越して脱力してしまう。
そして、選択古典の第一回目。
受講する学生、ソニック一人。 何回数えても、ソニック一人。 咳をしても、ソニック一人。
…さてと。 一年間張り切っていこうかしら(あらぬ方向を眺めつつ)。
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