出発当日の、しかもチェックイン時間しめきり20分前に、 無理矢理5分前に開店させた旅行代理店でチケット購入しているコージ苑って、 まるで売れっ子ビジネスマン。←違うから
海外旅行といっても何せ小国同士を繋いだ今回の旅、 飛行機もプロペラ機と超ミニジェット。 ゆれますゆれます。コーヒー飲むのも一苦労。 天気が良くて本当に助かったよ。
スロベニアの小さな空港に降りた途端、空気が違うのに気づく。 辺りにはリンゴや桜の花が咲きみだれ、木々は緑に煙っている。 ここにはもう、とっくに春がきている。 優しい気持ちになったコージ苑…と思ったら、事はそうすんなり運ばない。 ぶっひーちゃんに電話しようと、自販機でテレカを購入したら、 どこをどうしてもお釣りが出てこない。 そこらの人をつかまえて訴えると、どうやら「釣りは出ません」式だったらしい。 「でも1ユーロでしょ、ほんのちょっとよ」と言ったそこの姉ちゃん、 1ユーロあればL国ではお昼ご飯がまかなえるんだぞ、覚えとけこの野郎。 …ああ、すさんでるよコージ苑ってば。
どうにかして待ち合わせ場所に着いたところ、 背後からコージ苑を呼ぶ声。 ふり返ると、すっかり夏仕様のぶっひーちゃんが手を振っていた。 彼女を見た途端、ぷっつーんと切れて泣き出したコージ苑ってば、 本当に恥かしい奴である。
その恥かしい私をなだめすかして、コーヒーを飲みにカフェに入る。 選んだのはどっしりアンティークな店内の、一番奥の密会席。 そこでここ最近の話を途切れ途切れに、しかし延々と続け、 結果的にコージ苑以上にぶっひーちゃんが鼻息荒くして怒り、 二人してコーヒーをがーっと飲み干した。
夕方、彼女の家に集まったのは、実習の時に知り合った学生二人と、 大学時代の同級生一人、スロベニアに留学している女の子一人。 瓶詰めのパプリカとか生ハムとか、宅配ピザとか、 特別作ったものは一つもなかったのに、どれもこれもおいしかった。
彼らが帰ってからもぶっひーちゃんと二人して喋りつづけ、 寝たのは結局3時過ぎ。話しすぎだよ私ら。
でもこうやってちょっとずつ元気出さないと、前には進めないからね。 よいしょよいしょ。
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