徒 然 草
自堕落日々の暴露記です。
更新があればタイトルに載せますのでご参照ください。

2004年02月02日(月) 条件反射。(私信追記)

今朝、餅を食べた途端、脳内映像が展開されました。往復電車と夕食後で一気に仕上げてみたり。パブロフの犬みたい…(苦笑)。

はい、一日遅れのぶっつけ本番シリーズ(殴)今月の餅日記をお送りいたします。
今回は今までのシチュをごっちゃにして、「(森+シゲ)不破」です(何か公式みたいだ…<萌えの公式?)☆
…ついでに性格もごった煮になってみたり(待て)。ごごごごめなさ…。


そしてこんなところに私信返しをば(をい)。
KKさん:
いえいえ、私自身が率先して同企画にはまっておりましたから(同志〜☆<両手握手)お気になさらずに♪そのお気持ち、有り難く頂戴いたしました♪
言祝ぎまで頂戴してとても嬉しいですvどうもありがとうございます〜vv
こちらこそ、いつも眼福を満喫させていただいております♪
カレンダーや汁祭(ん?)も楽しみにさせてくださいませv
それ以上に、ご自愛の程をお忘れなきようお願い申し上げます!


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「…なんでやねん」

佐藤の裏ツッコミが空しく響く。
時刻は八つ時、場所は松葉寮、そして面子は森のエースと司令塔、上水の神話的存在と破壊者。
微妙に自然で絶妙に不自然な空気が室内に満ちている。
そんなものの存在など、九牛の一毛ほども認識していないに違いない藤代が豪快に笑い飛ばした。
「あはは、何言ってんの佐藤?訳わかんねー!な、不破?」
右側に座っていた不破の背中をばしばし叩く。
遠慮なく炸裂する平手に上半身が前傾するが、これまた頓着しない不破が賛同した。
「うむ、俺にも理解不能だ。説明して貰おうか」
きらんと輝く黒耀石が、更に右隣りでうなだれる金髪に要求する。
「あんさんは…分かってくれはりますやろな?」
伝言ゲームと化したのだろうか、やはり右に位置する漆黒の頭髪に同意を求める。
憮然を遥か彼方に超越した眉間の皺が一本、呼応するように追加された。
「あぁん!?当然だろ!分かんねーのかこのボケが!
 何でこいつらがいけしゃあしゃあとこんな所にいるかって言ってんだよ、バカコンビ!」
言葉だけではなく拳で応じる。仲良く頂戴した天然コンビが痛覚を主張する患部を押さえた。
「大丈夫、不破?」
「…ぬ、問題ない」
小声で確認しあうと、僅かに涙目になった藤代が二人分の頭上を摩って反論した。
「えー?別におかしくないっすよ!キャプテンが呼んだんっすから!」
同様に、視界をほんのり滲ませた不破も無言で首肯する。
「だからそれがおかしいって言ってんだろが、このバカ代!」
拳が再度炸裂する。自室のドアを開いた渋沢の鼓膜に鈍い音が届いた。
「…何やってるんだ、お前ら」
「あっ、キャプテン聞いてくださいよー!三上先輩が虐めてくるんっす!」
うわーん!と派手に咽び盆を持った守護神に縋る。
流石に鍛え上げられた下半身はびくともしないが、5つの湯呑の湖面が揺れる。
「待て、藤代!お茶が零れる!」
『ホームズ、ハウス!』と躾ける水野と見紛うばかりの情景が眼前に展開され、佐藤が改めて溜息をついた。


 どこも大変やなぁ…。


「ええい、でかいナリして泣き真似すんな!気色悪ぃ!
 それから渋沢は『“元”キャプテン』だと何度言ったら分かるんだ!バカ野郎!」
最早躾と言うよりは八つ当たりの境地に到達しそうな勢いで三上の拳は驀進する。
不破を盾にしてそれをかわそうとする藤代を、渋沢がさり気なく引き剥がして間に座って湯呑を配った。
「はい、不破君。熱いから気をつけて」
「了解した」
続いて佐藤と三上も湯呑を受け取り、車座の中心となった菓子皿に手を伸ばす。
泣いた烏となった泣き黒子もいそいそと参戦した。
皆が自分の菓子皿を手にしたのを視認すると、瞼を閉じて合掌した元キャプテンが穏やかに宣言する。
「いただきます」
四人四様でそれに倣う。
不破は一挙手一投足渋沢を模倣し、佐藤は歌うように述べた後、軽く一礼した。
藤代は一々語尾を延ばして音を立てて手を合わせ、三上は「…おう」という一言に集約した。
「召し上がれ」
最後にもう一度渋沢が告げると、五本の腕が改めて各々の菓子皿に向かった。

「それにしても、佐藤も『朔日餅』を知っていたとはな」
「そういう旦那こそ。これって関東でも有名なんやなー」
「いや、家族が旅行した時の土産がきっかけで…。それまで聞いたこともなかったな」
「お伊勢さん(伊勢神宮)かいな?」
「そうだ。佐藤もそうなのか?」
「俺はちゃうよ。…ま、今ではウチの和尚もファンなんやけどな」
刹那、鳶色の瞳を翳らせるが、即座に霧散させる。そして相変わらず無駄に騒がしいどつき漫才に視線を転じた。
「センセー。さっきから何揉めてんねん、藤代たちは?」
一人黙々と咀嚼を続けていた不破は、嚥下を完了すると佐藤へと向き直り報告する。
「『甘いもの苦手な癖に何故食べる』と藤代の疑問に、『俺の部屋で俺が何しようが勝手だろ』と三上の拳骨が応えたところだ」


 要は…淋しんぼサンの照れ隠し、なんか…?


眼差しで暴君を眺めやるルームメイトに問うと、的確に察した渋沢が微苦笑を返答に代えた。
確かに三上はクリーム系は苦手とするが、果物や和菓子の甘さにはそれほど抵抗がない。
それは同室者が根気良く仕込んだ成果なのだが、詳細は割愛する。
孤高を掲げていても、真の孤独を怯懦しているのも渋沢は知っていた。本人でさえ無自覚なそれを。
勿論、口外するつもりはない。理由を暴き、救ってやろうとも思わないが。
自分がその立場なら、そんなものは拒絶するからだ。
その点で二人の矜持は類似していた。だからこそ、これほど性格に差異があってもうまくつきあえているのである。

「だから、いい加減に止めておけ二人とも。食べないなら不破君にあげるぞ?」
「何で!!」
対象となった不破以外の三人が見事にハモった。
不破は二つ目の豆大福を口にしたまま、僅かに瞠目した後に小さく頷いた。
「ってセンセ、欲しいんかい!」
スパンと鮮やかなツッコミが決まった。それにも頷く焦茶色の頭髪が揺れる。
がくり、と金髪がうなだれた。
熱い黒耀石のリクエストを受けた渋沢が、最後通告を言い渡す。
「元々これは不破君にご馳走しようと思っていたものだしな。
 10個入りだから皆で食べられる、というだけなんだが。どうする、二人とも…?」
柔らかい口調でさらりと突き放す。


 きっつー…。俺だけでなく皆オマケなんかいな…。


温厚と称される渋沢の本性をかい間見た佐藤は、先人の教えを守って雉と化した。
休日の部活の終了後、同じである筈の帰路を別れようとした不破にくっついてご相伴に預かっていた佐藤だった。
「…お前、そんなに気に入ったのか?」
空いた菓子皿を凝視する姿が既にそれを明言していたが、やはり三上は確認してしまった。
無言でこくりと応じる不破に、気勢が削がれる。
「……しゃあねぇな…。ほら、どっちが欲しいんだ?」
手付かずの皿を押しやると、不破の第二指が右側を標的とする。
顎をしゃくることで了承すると、やや薄めの桜貝が綻んだ。
「有り難う、三上」
「…おぅ、盛大に感謝しやがれ」
黄粉を纏ったそれを頬張る不破。
そこに仄かに刷かれた朱鷺色が、三上の漆黒の眼差しを柔らげた。
それを舐めつけるように凝視していたエースが大声で主張する。
「んじゃ俺も!そんなに不破が美味いっていうなら一緒に食べようぜ!
 はい、あーん!」
黄粉が指についてしまったのだが、そのまま不破の口元に運ぶ。
パペットよろしく大口を開ける不破がはむ、と含んだ。
同様に自分もぱくりと頬張る。
同じペースで咀嚼と嚥下を完遂した二人だが、その後の姿は対極の位置にあった。
「うわ、マジうめー!あんこもしつこくないし、豆の硬さも丁度いい!
 不破がハマるの分かるぜ!」
ぺろぺろと指先を舐めまわし、ついでに口周りも舐めた藤代はまるでケーキ屋の店頭で揺れる身長100センチのキャラクターであった。


 ってあれは女の子やん!



「なあ!」と同意を求められた佐藤は「そやな」と頷きつつ胸中でツッコミを入れていた。
確かに大豆の香りもしっかりとしていて、食べ応えのある一品となっている。
「おれはこっちの白い方もええと思うで…?黒豆の皮が結構ツボなんや」
「あ、うん、それもそうだな!こっちも美味しい!」
「お前節操なさすぎ」
沸き立つ喧騒をBGMにしていた渋沢が袖を引かれて視線を返す。ぐい、と黒織部が差し出される。
「あ、ごめん。おかわりだね?」
「うむ、頼む」
やぶ茶を満たした専用湯呑を両手で包み、細く息を吐いて適温にする不破に語りかける。
「さ、不破君。今回は何故豆大福か分かるかな?」
きらん、と双眸が煌いた。
「それはやはり二月と言うことで節分からなのだろう?違うか?」
厚い口唇がふ、と解れる。
「流石。だけどそれだけじゃなく『くる年を健康(まめ)に過ごせるように』という願いも込められているんだ。
 節分は“二十四節気の大晦日”だからね。サッカーをする俺たちが、忘れてはいけないことだろう?」
「ぬ…、確かに。特にお前は左膝を労わるべきだな。俺の分をやろう」
完治したばかりの膝を視線で捕らえる。
「いや、それは気持ちだけでいいから。不破君が食べなよ」
「しかしそれでは…。豆大福はお前の好物ではないか、何を遠慮する」
「だけどな…」
押し問答が泥沼化する前に佐藤が折衷策を起案する。
「そやなら不破の分は旦那にやって、旦那は後日俺らにそれを作ってくれればええやろ」
「…!」
ぽむ、と手を拍つ不破。ほんの少しだけ蟀谷を痙攣させた渋沢だが、不破の期待オーラを浴びて敗退した。
結局、三上から不破を経由し渋沢の胃袋へと帰着した“立春大吉餅”であった。
「ほい、一件落着したところで旦那。俺にもお茶くれへんかいな?」
「分かった分かった。三上と藤代もおかわりいるか?」
空になった急須を手にし、立ち上がる。
「おう」
「あ、欲しいっす!」
同時に返される返答に頷くと、渋沢は扉の向うへと消えた。
それを見送っていた不破の肩に、佐藤が手を置く。
「センセ、ホントに愛されてるなぁ…。旦那、メロメロやん」
「めろめろ?渋沢はいつもあの調子だぞ」
「……さいでっか」
ほう、と呆れた佐藤に不破が食い下がる。
「佐藤、『めろめろ』とは何だ?渋沢の何が『めろめろ』なのだ?教えろ」
「…勘弁して、センセ。後で辞書でもひいてくれや」
「うむ、そうしよう」

その時、件の人物が給湯室で盛大なくしゃみをしていたのは当然の帰結なのかもしれない。




腹ごなしにミニゲームも満喫した不破は帰宅後、律儀に辞書を引いた。
そこには次のように説明されていた。

めろめろ

(形動)
しまりなく崩れるさま。だらしがないさま。
「孫には―だ」「主将のけがでチームは―になった」
(副)
(1)「めらめら」に同じ。
「―と燃え拡がるのを見るのが/土(節)」
(2)「めそめそ」に同じ。
「―と吠頬(ほえづら)/浄瑠璃・忠臣蔵」
〔「―に」などの場合、アクセントは 0〕


三省堂提供「大辞林 第二版」より


「…そうか、あの状態をだらしがないと言うのか」
一人、得心する不破だった。


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原稿用紙20枚分OKらしいエンピツの機能に先ず感謝(笑)♪いつも以上に纏まりに欠けてますね…(汗)。

や、やば…。渋がうっかりチャコールグレーでやんの(苦笑)☆
そしてちゃっかり不破が食欲大魔人になってやんの(待て)。
5人を書き分けられているのか甚だ不安です(汗)。今回、表記が凄く被ってる気がする…(確認せぇ)。描写も雑だし。ほぼ脳内粗筋のまんま(をい)。
ファンの皆さん、すみません。悪気どころか愛しているのですよ、私も(必死)!!
それが暴走しただけなんですよー(それが問題だってーの)!!

そんな問題作(痛)ではございますが、5人分の愛を込めて敬愛する白山羊さんにお贈りしたいと思いますv(待て)
ちょっと(?)フライングですが、お誕生日イブイブおめでとうございます〜vv
今が一番大変な時だと思いますが、人事を尽くしてくださいませね!
そしてこの一年をより一層健やかに、倖せに過ごされますように♪

…お誕生日、間違っていたらすみません(阿呆でごめなさ…<今更)。


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真砂 天藍