月のシズク
mamico

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■ 「妹」ができた、らしい

研究室の鍵を開けようとがさごそしていたら、「やっぱ、似てますね」
と背後から不意打ちを喰らう。声の主は、近くの部屋の男の子。
へっ?いきなり同意を求められても、と意味がわからずぽかんとする私。

「いや、マミコさんの部屋に入った女の子、似てますよねー、マミコさんと。」
はぁ?(語尾上がり気味)である。ふたりでドアの前に突っ立って、しばし沈黙。
はぁ(語尾下がり気味)と応えるわたし。ん、似てるかなぁ。

この4月から、うちの部屋にふたり、新顔が入った。
帰国っぽくチャキチャキ喋るショートヘアの女の子と、
独特の間を持って話すフェミニンな印象の女の子だ。
で、そのうちのどっちか? というと、こともあろうに後者だという。
(ふたりの分析は、あくまで私個人が私自身から切り離してしております。念のため)

どこが似てんの? と聞くと、「背丈恰好から、話すときの表情や声のトーン。
ま、全体的な造作が似てる、ってことなんスけど。」む、よーわからん。
とはいえ、私は今まで誰かに似ている、と言われたことがないのでちょっと興味深い。
だって自分で素の表情を見る、ってできないことでしょ?
鏡に映る私は、どこかポーズを作っているはずだから。

帰りぎわ、同じ男の子に「あれっ、妹はまだ(部屋に)いるの?」と聞かれた。
すっかり私の「妹」として定位置ができたらしい。
なんだかくすぐったい気分だよ、まったく。


2002年04月09日(火)
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