月のシズク
mamico



 現実界の侵入劇!?

明け方に、ひどい夢をみた。

テレビの緊急テロップに、とても近しい人の名前が流れた。
ジャンボジェット機と、原爆の燃料を積んだヘリが衝突したという。
乗客名簿に名前があったのだ。

事故の数分前まで、私の携帯電話にその人から立て続けにメールが入った。
太平洋上から電波が届くなんて考えにくいが、たくさんの文字が打ち込まれていた。
嘘だ、と思った。

メールも、事故も、死も、すべてが嘘だと思った。
事実を知るには、落ち着きすぎていた。
でも私はみんなにこう伝えた。
「・・・は、死にました」と。

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白んできた部屋で目を覚ましてからも、私は恐怖で動けなかった。
夢と現実の区別がうまくつかなくて、まず誰に電話をすればいいのかしらと
考えていた。死を、知らせなければ。怒りを、発せねば。涙を、流さなければ、と。

夢でよかった。
でも、夢の中に現実が侵入してくる日が、来ないとは限らない。
それが、生きていることの恐怖




2001年11月08日(木)
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