『たけぐせの随・弐』

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2004年02月09日(月) 「描写雑話」

「この静かな朝がいつまでつづくんだろう・・・。こんなことを
考えているうちに、頭の中が澄んできた。風景が目の前にあり、
日常は自分の背後にあった。風景の目の前で日常は捨象され、風
とか樹木とか複眼のような空とか、そんなものだけが確実性をと
もなって迫ってきた。風や樹木や空は個人的妥当の限界を越えて
そこにあった。生もなく滅もなかった。」
                  立原正秋『夏の光』より


山や海など「自然」を目の前にして
思わず感嘆の声というか唸りを発っしてしまう。
そして、その美しさとか絶対的存在感を
言葉で表そうと思っても何も出てきやしない。
みなさんも経験があることでしょう。

「自然」などに対した時や至福の時の、
『言葉にならない』って、結構気持ちいいものだったりする。
そこが「妥当の限界を越えている」というところなのか。
「生もなく滅もなかった」。
TAKE解釈として、「なにやらどうやら、いい感じ」(笑)

たぶん作者の意図する所とは見当も違うのでしょうが、
『言葉にならない』状況の時、
目の前にそれがあり、それの前に自分がいる。
ただそれだけのことになっているのでしょうね。
脳ミソなんて働いてない。なにやらどうやら、な。

以上、雑話。


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