『たけぐせの随・弐』
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「この静かな朝がいつまでつづくんだろう・・・。こんなことを 考えているうちに、頭の中が澄んできた。風景が目の前にあり、 日常は自分の背後にあった。風景の目の前で日常は捨象され、風 とか樹木とか複眼のような空とか、そんなものだけが確実性をと もなって迫ってきた。風や樹木や空は個人的妥当の限界を越えて そこにあった。生もなく滅もなかった。」 立原正秋『夏の光』より
山や海など「自然」を目の前にして 思わず感嘆の声というか唸りを発っしてしまう。 そして、その美しさとか絶対的存在感を 言葉で表そうと思っても何も出てきやしない。 みなさんも経験があることでしょう。
「自然」などに対した時や至福の時の、 『言葉にならない』って、結構気持ちいいものだったりする。 そこが「妥当の限界を越えている」というところなのか。 「生もなく滅もなかった」。 TAKE解釈として、「なにやらどうやら、いい感じ」(笑)
たぶん作者の意図する所とは見当も違うのでしょうが、 『言葉にならない』状況の時、 目の前にそれがあり、それの前に自分がいる。 ただそれだけのことになっているのでしょうね。 脳ミソなんて働いてない。なにやらどうやら、な。
以上、雑話。
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