『たけぐせの随・弐』
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ポスターにでも出てきそうな、 晴れわたる空、澄んだ海。 立ち上る入道雲、遥か彼方の地平線。
ラフな身なりのその娘は、 衣服をきたままに海へと駆け、 次の瞬間、手には魚を捕まえていた。
おもむろに娘は魚にかぶりつき、 手を引く。
魚は引き抜かれるように、 背骨と内臓があらわになった。 その内臓は、 赤や黄色のマシュマロのような彩りを持っていた。
娘は、髪をつたう水を気にすることも無く、 魚をくわえたまま、こちらに、 とてもさわやかな笑顔を向けていた。
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