■『今回の卒業発表について思ったこと』■
2004年05月25日(火)
ま、いつも通り、想いは千々に乱れってところですね。 色々な方向に感情がブレてます(笑)。 ただ、今回はどのベクトルに振れるにせよ、極端な針の振り切り方はない。 それだけは、自分の中の感触として確かです。
少しだけ意見めいた事を言うと……。
今回の卒業発表は、中澤以来続いた「システム卒業」の究極の惰性化・日常化だと感じました。 卒業者の二人が次期卒業最有力候補であったこと、そして発表から実際の卒業まで の猶予期間の長さがそれを示している。事故ではなくシステム。用意されたレール の上での出来事であり、今までの卒業劇の中では、そうした要素が最も色濃く出た 発表だったと思いました。
特に猶予期間の長さが気になる。飯田は去年の安倍よりも2ヶ月ほど長いし、 石川に到っては保田の記録を塗り替えて、娘。史上最長。 これが意味する事はひとつしかないわけで、それは「卒業商売」。
卒業を売りに今後の商品展開を考えいてるんですね。コンサートにしてもCDにしても、 これからは卒業という付加価値が付くわけです。次回のCDであれば「飯田圭織と 石川梨華が先般卒業を発表したモーニング娘。の23枚目のシングル」。そして飯田 の卒業間近のシングルは「一人残ったオリジナルメンバー飯田圭織在籍の最後のシングル」云々。
卒業商売についてとやかく言う気はないし……いや、それどころか個人的には、 積極的に推し進めて欲しいです、卒業商売を。 だって、卒業って加入と同じくモーニング娘。の一番の見所ですから。 いや、加入者より卒業者の方が少ないわけだから、卒業の方が重要かもしれない。 ガンガン利用して演出して盛り上げて欲しい。
だからこそ、今回の件に関しては、発表の仕方、場ってのをもう少し考えて欲しかったと、 どうしても思ってしまうんです。
発表は矢口のラジオですか。 月曜朝のニュースにのせたかったんだろうけれど、どんなものか。 あるいは、浪漫の売上に危機感を覚えて、急場しのぎの特効薬として急遽発表したのか。
市井までの「事故卒業」。あのインパクトをもう一度再現しろとは言わないけれど、 発表の仕方、演出ってのはあるんじゃないですかな。 中澤の時は記者会見のために赤プリ取っていますよね。 モーニング娘。も長期凋落傾向とは言え、安定したブランドとして続いているんだから、 それに見合った枠を与えてあげないと更に価値が下落していきますよ。
モーニング娘。の卒業という事件のイメージが安っぽくなって来ている感触は否めない。 そして、その責任は間違いなく送り手側にある。そんな気がします。
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