ムッキーの初老日記
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うちのビッグな老ミニウサギ、宇佐山飛蔵(♂7歳)は、オッサン君が大好きだ。 いつもは専用ゲージの中におり、毎日1,2時間程そこから出して遊ばせるのだが その限られた自由時間の殆んどを、オッサン君の隣に寝そべって過ごす。 もうウサギとしては老齢なので、はしゃぐ程の体力がないせいもあるが とにかく、オッサン君の側にいて撫でられていることが大好きなのだ。
そんな「オッサン君命」の宇佐山さんが、昨日に限っておかしな行動をした。
ゲージから出しても、オッサン君に全く近寄らない。 オッサン君から一番遠い所にいて、じーっとヤツを見ている。 どんなに呼べど動かずに、その場に石のように固まっている。 明らかに様子がおかしい。
どこか具合が悪いのだろうか? それにしては食欲はいつも通りだし、ついさっきまでは元気だったのだ。 来ないのならこっちから行こう、とオッサン君が近づき
「トビ、どうした?どっか痛いのか?」
となでても、何の反応もない。身を硬くしたままだ。 それなら・・・と抱き上げて「定位置」に連れて行っても じっとしているのはほんの30秒で、フイっとその場を離れ いつもは気が向いた時ぐらいしか来ない私の隣に、寄り添ったりしている。
そのうち、オッサン君のほうを見ようともしなくなった。 背を向けて無視を決め込んでいるようだ。
「なーんかヘンだね。なんか連れて帰って来たんじゃないの?」
「連れて帰った?」
「そう。憑いてるんじゃないの?」
「やめろよ〜( ̄□ ̄;)俺キライなんだからそういう話!」
「だっておかしいよこの態度。・・・ちょっと来てみ。」
私はオッサン君を玄関に連れて行き、ドアを開け 背中(肩甲骨の内側辺り)を気を込めて叩き ビックリしてむせてるところに、今度は何度も塩をぶつけた。
「よっしゃ。これでいなくなったんじゃない? なーに、おまじないおまじない♪」
と、びびって青くなってるオッサン君を元気付けた。
果たして。 部屋に戻ってもう一度宇佐山さんを優しく呼んでみると・・・ さっきまでよそよそしかったのがウソのように
オッサン君に近寄って来た。
そして徐々にリラックスして、いつものように寝そべった。
��( ̄▽ ̄)��( ̄▽ ̄)見事!
「やっぱり何か拾ってきたんだよ〜。・・・犬かな。」
ふとそんな気がしてそう言うと、今度はオッサン君が
(゜□゜)という顔をして固まった。
「・・・今朝さ、道端で中型犬が轢かれて死んでたんだよ。 猫は多いけど、大きい犬が死んでるのって、珍しいじゃん。」
「まさか同情したんじゃ・・・」
「そう。かわいそうだなぁーって、涙ぐんじゃったんだよぅ。」
「それだよ!ダメだって言ったじゃん同情しちゃ。」
それが正しいかどうかは解らない。あくまで私が思う事だが 道端で死んでいる動物に同情すると、今までろくな事がなかった。
それでも、かわいそうに思う気持ちはしょうがない。 思うなと言われても、思ってしまう。 そういう時はどうするか? 心の中で言う
『上に行けよ。明るいほうに行けよ。 光の射すほうを目指して行けば、きっと導いてもらえるから。 道に迷ったら、光を探せ。』
と。
オッサン君にもそうするように言ってあったが どうやら忘れてしまっていたらしい。
宇佐山さんの小さな瞳には、何が見えていたのだろうか。
◆◇オッサン君の独り言◇◆
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ムッキー

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