ムッキーの初老日記
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2004年01月27日(火) 感傷


先日、恒例のメンバーでのちょっと遅い新年会があった。
いつも居酒屋だったり焼き鳥やだったりするのだが
メンバーのキョーコ

「いい店知ってるから今回はそこにしない?予約しとくよ。」

と言うので、彼女のオススメの店に行ってみる事にした。


いやまいった。

ホントにいい店だった。


昭和初期のような重厚な木造の建物。
磨き込まれて黒光りしたような、古さの演出。
照明、小物、みんなが調和していて何ともいい雰囲気なのだ。

従業員さんのサービスも素晴らしい。
なんと行き届いているんだろう。
そして料理が美味しい。
お酒も「これは!」というラインナップ。

値段は、居酒屋よりは高い。
だが決して高くはない。
この料理、このサービスなら妥当だと思える値段だった。


「どうよ、ここ。」

「いや、感動した。いい店だねえ。」

「こんないい店があったんだねえ。」


私達はいい気分で飲み、食べ、饒舌になり
そしていつもより若干上品に笑いあった。



周りを見渡すと、いろんな人たちが楽しんでいる。
グループだったり、二人であったり。

私がふと心惹かれたのは、30代後半か40代前半くらいの
男女の二人連れであった。

友達のような、同僚のような、そんな雰囲気。
恋人同士という感じはしない。
そうなのかも知れないが、そういうのを感じさせない空気があった。
もちろん夫婦でもない気がした。

そうだ、女性が必要以上に男性の世話を焼かないからだ。
料理を取り分けたり、おかわりは?と勧めたり
テーブルを拭いてみたり、そういうことをしない。
お互い適度に気を使いながらも、必要以上の世話をしない。

それがとても心地よさそうに
真剣に話し合い、時に笑い合い、楽しい時間を過ごしている感じが
とても良かった。


そういえば私は「飲みに行った」という経験があまりない。
独身の頃も、会社や友達との飲み会はあっても
誰かと二人で飲みに行くという事はなかった。
せいぜい居酒屋どまりである。

オッサン君と付き合っている頃も
ヤツは下戸なので、食事に行くことはあっても
二人で飲みに行くことはなかった。

結婚してからはもちろんそんな機会もなく
結局、誰とも、二人でこういう雰囲気を味わった事がない。



意外に思われるかも知れないが、私は「聞き役」になることが多い。
美味しい酒を飲みながら、語ってもらいたい。
そして私の話も聞いて欲しい。

もちろん、恋人でなくてもいい。
いい話をしてくれる、気の合う人と
こういう店で飲んでみたいと、一瞬にして私は切望した。


そして、これからそういう機会が私に訪れることは
たぶんないかも知れないな・・・と考え
少し淋しい気分になった。





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◆◇オッサン君の独り言◇◆

01/28 「コージー富田です」ぐらい言ってみろタモリ。

01/27 目が覚めると忘れてるので、夢占えない。

01/26 ブルーリボン特別賞なんて安い賞、今更要らないなぁって謙が。

01/25 世界で通用するようにと名付けた子は、大概世界には羽ばたかない。

01/24 おまえが古賀潤一郎かどうかも怪しいもんだ。

01/23 芥川賞も直木賞も紅白みたいにガキに媚びたな。

01/22 土壇場で女性刑事はいつも人質。


ムッキー

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