ムッキーの初老日記
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2002年09月02日(月) キャロルのこと


昨日、母と一緒にペット霊園に行って来た。
ここには、去年の秋17歳で逝った「キャロル」が眠っている。



キャロルは、私が二十歳の時、家にやって来たシーズー。
一緒に暮らしたのは4年だけど
実家に帰ればいつでもキャロルがいた。


去年の春に病気になり、手術をしてどうにか一時元気になったが
夏ごろからだんだんと弱って行き、最後の2週間はもう
いつ逝ってもおかしくないくらい弱ってしまっていた。

丸々してたのに、ガリガリのショボショボになって
毛糸玉みたいだったのに、ぼろ雑巾みたいになって・・・。

11月の中頃。
それまでグッタリしていたのに急に頭を上げて
「キャンキャンキャン」と3回鳴いて
そして逝ったと、母に聞いた。



私が結婚して、母がひとりになっても
キャロルがいたから少し安心していられた。

11年前の秋、母がガンになった時
キャロルはすでに7歳になっていたが

「お母ちゃんを頼むよ。まだまだ長生きして傍にいてあげてね。」

と頼まずにはいられなかった。
それから10年。
10年というのはガン患者にとって「完治」の一応の目安だ。
キャロルは私の頼みを解って、母が安心できるようになるまで
10年間も、頑張って生きてくれたんじゃないかと思う。


そして、キャロルが逝ったのは私の誕生日の翌日だった。
もしかしたら、苦しいの我慢して、私の誕生日まではと
待っててくれたのかな、とも思った。

こじつければ、何でも意味ありげに思えるんだとは思うけれど、
せめてそういうふうに考えて、あの子のけなげさを讃えたい。

17歳まで生きたんだから、天寿をまっとうしたんだと思う。
人間で言ったら90歳。大往生だったと思う。
ペットを飼う以上、死なれることは仕方ないことだとわかってる。


でもキャロルには、もっともっとずっとずっと生きてて欲しかったよ。


今も、実家に帰ってキャロルがいない事に慣れない。
「ただいまあ」と言っても、キャロルが飛び出して来ない事に慣れない。


帰るたびに、キャロルの不在を思い出し、寂しくてたまらない。





ムッキー

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