蓮様の軌跡

2005年12月22日(木) ハードウォーカー

今日から怒涛の連勤がはじまる。
働く女にクリスマスなどない。私は、バイトの犬なのだ。


「クリスマス、一日くらい休みたいナ」
なんてほざこうものならば、戦争時代に戦場に行かなかった日本人が非国民呼ばわりされたように、私もたちまち四面楚歌に陥ってしまう。(良い例えをして満足)




今日、バイト先に着くなり、その人数の多さに驚愕した。客の多さではない。従業員の多さだ。一体何事なのか。店内に客がほぼ一人もいないにも関わらず、厨房とカウンターの中に人が充満しているのだ。

しかも私がシフトインすると同時に、S君に「蓮とTは外売りな」と極寒の中外売りに駆り出される始末である。そのうえ、クリスマスシーズンに突入したとの理由で、ありがちにサンタの格好をさせられることになった。





T君 「うわ!サンタの格好だ!ひげもある!!」





サンタの衣装を見て無邪気にはしゃぎ始めたT君に負けじと私もはしゃぎながら、外に出た。















寒い

















寒空の下、パチンコ屋の前でサンタの格好をした男女が二人。サンタの衣装の下は、あまりの寒さに全身サブイボである。
マネージャーンの目の届かぬところに来た我々はここぞとばかりに仕事をさぼり、近くにおいてあったCDラジカセを勝手にいじり、マライヤの有名クリスマスソングをガンガンかけながら踊るT君。隣でカイロを握ってその踊りについて細かく感想をつける蓮様。


寒いし嫌だと思っていた外売りが意外と楽しく、交代の人が来たときは正直「お前なんで来たの」と興ざめしたほどであった。




店内に戻ると、依然客はほぼ一人もおらず、全員が全員暇をもてあましていた。
おそらく、ここにいる全員が「何しに来たんだろう」と思っているであろう空気が店内に立ち込めている。一人客がきたら、暇な我々による客争奪戦が行われる。ただ、私は極力働きたくないダメ人間なので、客が自動ドアに見えるなり後ろの厨房に身を潜めた。




今日一日で、無駄な上莫大な人件費を使ったであろうウチの店は10時に閉店した。何気に明日のシフトを見てみると、今日よりも多くの人間がシフトに入っていた。これがあと三日も続くのだと思うと、逆に面白くなりそうだ。


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