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2004年03月01日(月)   零崎双識の人間試験/西尾維新

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「零崎一賊」――それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一族。
その長兄にして切り込み隊長“二十人目の地獄”にして奇怪な大鋏“自殺志願(マインドレンデル)”の使い手、零崎双識が赴いた行方不明の弟さがしの旅は、未曾有の闘争劇の幕開けだった!(裏表紙より)
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いーちゃんが主人公の戯言シリーズの外伝的お話ですが、本編以上においしいかも。
掛けても割ってもゼロにしかならない、零。だから零崎。くぅ。
早蕨の兄妹もよいです。プライドとかジレンマとかエロスとかね。妄想が膨らみますよ。
これまで以上に戯言にはまりそうです。
作中、かなりサクサクと人が殺されていくのですが、特に残虐だとか凄惨だとかは感じませんでした。文章が軽い(いい意味ですよ)からかな。
私の好きな哀川さんもラストでちょびっとゲスト出演してますし、哀川さんが殺し名を超える請負人だってことがわかってにこにこです。
疑問がひとつ。零崎一賊のになった無桐伊織ちゃん、零崎舞織って改名したんですかね?
えと追加。
このノベルス、300ページないのに¥1300もします。なぜかって…、CD-ROM付き。このノベルスのイラストをカラァで、ご自宅のPCで楽しめます。なので、現在私のPCのデスクトップは兄さまと鋏。



「てめえら、全員――」(略)
「――最悪、だ」

その言葉に、双識が両肩を揺らす。
その言葉に、伊織が両腕を挙げる。
その言葉に、人識が両手を広げる。
そして声を揃えて、笑顔で答えた。
「知ってるよ」


西尾維新:零崎双識の人間試験,p.274,講談社.















ゆそか