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▼23:57 「オムライスの方がよかったなぁ」 温かく湯気をたてるカルボナーラを前に、博貴はぽつんとそう呟いて、作って貰といて文句言いな、と昴に軽くはたかれた。けれど矛先である章大は笑いながら、ほな明日はオムライスにするわな、と言って博貴を喜ばせる。姉妹たちのやりとりを微笑って眺めた信五が、俺は好物やから嬉しい、と言えば、当たり前のように同じ食卓につく亮は、俺は和食の方が好みなんやけど、と呟いてやっぱり昴におまえらわがままばっかりか!と笑いながら叱られた。ほな明日はオムライスで、明後日はキンピラ作るから、それでええ?と笑う章大の前で、話を遮らない程度のごくごく自然な動作で信五が亮に取り皿を渡す。僅かに意識しながら受け取る亮の様子を、章大は視界の端で捕らえたけれど、思い出したようにサラダにかけるドレッシングを取りに戻ることで、それらを視野から追い出すことに成功した。 意識せず、不意に忠義の言葉が頭を過ぎって、章大は一瞬だけ、泣きそうになった。 きっとまだ、頭が落ち着いていないと思うから、今はその方がいいんだ、と逃げるように席を立った自分に言い聞かせる。慌てたように台所に戻る章大を、分からないくらいの心配した視線で昴が追ったのを感じたから、ひとつ息を吸って吐いて、笑い顔を浮かべた章大は、ドレッシングを片手にダイニングに戻った。 何だかんだと大皿にたっぷりあったカルボナーラを完食した博貴は、やっぱり章大のごはんはおいしい、とオムライスのことなど忘れてすっかりご機嫌になっていた。その言葉に満足げに頷いて、空いた皿を手に台所へ戻り、洗い物を始める。流しに水を溜めながら、残りの皿を取りに戻ろうと振り返った先、重ねた皿を手に台所に入ってくる亮と鉢合わせた。 「うまかった、ごちそうさま」 「…あ、うん。ありがとぅ」 隣人である亮が村上家で食事を共にするようになってからもう随分経つけれど、いつもきちんと「ごちそうさま」を言う亮が、それでも台所まで皿を運んで来るのは珍しかったから、ちょっと驚いて亮の顔を見た章大を、覗き込むような亮の視線が降ってくる。 「目ぇ、赤い」 「え…」 「泣いたん?」 単刀直入にズバリと聞かれてあからさまに章大が動揺したので、返事を聞くまでもなく自分のその憶測が、正しかったのだと亮は悟った。 「何かあったん?誰かに何か言われた?」 「別に…」 そういうわけと違うけど、ともごもごと口篭もる章大を、じっと見る。章大からすれば忠義の言葉は間違ってはいないから、忠義が悪いわけでは決してなかったのだった。勝手に傷付いて、泣いたのは自分だったから。 「…おまえを、」 「え?」 だから亮が、何をそんなに拘って、しつこく問うてくる意味もわからなかった。 「意地悪言うて困らせたり怒らせたり傷つけたりするんは俺やったから、おまえを泣かすやつを俺は許されへんねん」 亮の言っていることがわかるようなわからないような、まるで勝手な言い分を、どう受け止めたらいいのか、章大はぼんやりと亮の言葉を反覆した。 「おまえを、泣かすんはいつも俺やったから。おまえが泣くんは俺は困るねん」 それはたぶん、信五のことも含んでいて。 たぶん章大の気持ちに気付いてる亮は、応えられない自分が章大を泣かせていると知ってる。だからそれも含め、謝っているのだとしたら、章大が亮にそう告げる前から章大を振ってしまっていることに、その残酷さに、どうして気付かないのだろう。 優しさは、必ずしも他人を救わないのだということを、章大は実感として知った。 ……あれ、何だかどんどん違う話になっていく気がするのは気のせいでしょうか…… こんな話になるはずではなかったのですが、打っていたらそうなってしまったので(だからもっとよく考えてから打て的な)(そもそも日記エディタに直打ちってほんとどぅなの的な)(すみません思いつキングで)(微妙にダジャレ)(すみませんすみません)とりあえずアップしてあとから加筆修正を…(最低)(@大倉) とりあえず保全送信。そしてほんじゃにの感想を書きた、い!!!
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