独り言

2002年07月20日(土) 宿題

恵みの夕立が夏の日差しで乾いた幹を潤す。勢いよく吸い上げられた命の水が森の蜜となる。風の吹かぬ夜は、森中に樹液の香りが充満する。森の宴が始まる。短い夏の長い夜の出来事。
求めるものは救われる。強く求める森の主役はいつしかことを成就する。激しく追うものと逃げるものの動きがひとつになった時、森につかの間の静寂が訪れる。自然界の営み、至福の瞬間。
今夜もダンスを踊り宙を舞い恋の夜がふけてゆく。死のダンスは、新たな生命の始まり。白いダイヤが森の土の中に隠されたことをまだ誰も知らない。


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夜露 [MAIL]

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