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【沙亜子はいまだ、水の中】





◆ 人のどんな悲しみにも巻き込まれないというのは、世間では褒められたものではないらしい



父と同じ病気、悪性の脳腫瘍で死んだという同僚
全く同じ発症、進行、死に方で
眉間に皺を作りながらも結構な盛り上がり

「最期は悲しかったと思わない?泣いちゃったよね?」
と言うから、
「いや、泣かない。
寧ろ、父がやっと楽になれて肩の荷が下りたかもしれない、
いや、本当は何も感じないように準備していた。
だって、自分のことではないんだもん」


どーして?どーして?と彼女は責めるように言った。
自分の親なのに、どうして泣かなかったの?


泣きたくないのに泣くわけにはいかない
父が何度も自殺未遂やら失踪をしても、私は泣いたことはなかった
影で色んな人が。私を冷たい娘だと言ってた事も知ってる




でも、こんな私だからこその長所
他人の様々な感情に巻き込まれない


前述の同僚、結構トラブルメーカーを呼び込む体質らしい
それらを排除出来ない、弱気なとこがある
だから、彼女は私が気に入っているのかもしれない
信じられないという言葉を繰り返しながらも







2004年01月31日(土)






   


   

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