ナースなみのむし
ナースとしての仕事、
それも私のこだわっているひとつのこと…。
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2002年01月17日(木) 気になるKちゃんとお話

Kちゃんは一年目ナ〜ス。
他の二人の一年目ナ〜スよりちょっと出遅れている。
去年の年末、ちょっとした事件があった。

耳鼻科の手術で、患者さんは7歳の男の子。
Kちゃんは器械だし。
みのむしは外回り介助。
子供ちゃんの手術はいつもより緊張するし気も使う。
なぜって、やっぱり自分の子供が傷つけられたら
どんな親だって怒るでしょ…みのむしにもし子供がいたら怒ると思う。

手術は無事に終った。
後は麻酔から目が覚めるのを待つだけ…。
だんだん目が覚めてきて、身体を動かしはじめる。
そのうち大きな声を出しながら暴れはじめる。
大きな声で泣くんだけれど、子供ちゃんの場合は泣いてくれたことで
麻酔から覚めたことが分かる、ちょっとここで一安心なのだ。
でもそれと同時に、もう半端ではないほどに暴れるので
点滴が抜けないように…ベッドから落ちないようにと気がぬけない。
周りの器械に手や足が当たってケガしないように気をつけなくてはいけない。
そんなとき、みのむしはその子供ちゃんの太ももにひっかき傷があるのをみつけた。
そばに子供ちゃんをおさえているKちゃんがいた。
そのポケットに定規が入っているのを見て、みのむしは頭に血が上る思いになった。
すぐに、「ポケットの中身出して!」とさけんでいた。
Kちゃんはすぐにはなんのことか分からなかったようだ。
ひっかき傷を見せてはじめて気がついたようだった。
みのむしは、子供ちゃんの介助につくときには、ポケットの中身はぜったいからにするし、
胸に付けなければならない名札もはずす。
それくらい気を使っていて、後輩にもしつこいくらい言っていた。
それなのに、受け持ちの子供ちゃんに傷をつけてしまった。
Kちゃんの動きをチェックできなかった。
みのむしはこのことがすっごいショックだった。

このことについては、医師からお母さんにお話をした。
「大丈夫ですよ」と言ってくださったことは本当に救いだった。

その後Kちゃんは、婦長、主任に報告し注意を受けたようだった。
でも、私へのその後の報告はまったくなかった。
気になっていて、ちゃんと話をしたかったのだが
Kちゃんが他のことで叱られたりしていたので
あんまり追いつめるようなことになるといけないと思って
機会を失ったまま年を越した。

つい先日緊急手術が入り、Kちゃんが器械だしをすることになっていたのだが
状態がとてもKちゃんの手に負えるものではなく
急きょ私は自分が介助していた手術を他の人へ引き継ぎ
Kちゃんのかわりに緊急手術のほうへつくことになった。
その手術は勤務時間外にまで延長した。
その後Kちゃんは手術の様子を見に来ることもなく
私に対するコンタクトもなかった。
他のスタッフが、「先輩に迷惑をかけたのだからちゃんとお礼を言うように」と声をかけたらしい。
それでも何も言葉がなかった。
そのことに私以外のスタッフの方が怒っていた。
もちろん私も寂しい思いがしていた(疲れも100倍)。

次の日の朝にも何も言葉はなし。
また他のスタッフから促されてみのむしのところに来たのは
みのむしが担当する患者さんの介助をしていたとき。
その患者さんは意識もあった。
「今は話は聞けない、あとでもう一度声をかけて…他にも話したいことがあるし…」
と、小声で言った。
患者さんのいるところで、他の話はできない。
患者さんがいる以上そのときは後輩の指導より、患者さんのことを最優先しなくてはいけない。
それからまた数日、なんの働きかけもなし。

こっちから声をかけようかと思いつつ
例のごとくすでに他でこてんぱんに叱られていて
機会を逃していた。

今日、カンファレンス当番のことで話しをしたついでに
「私に何か言い忘れていることない?」と言ってみた。
思い当たったようで、緊急手術の時のことを話しはじめた。
それに続いて、年末のことも話しをした。
みのむしもショックを受けていること、それだけ真剣にやっていること、
患者さんに対する配慮、一緒に働くスタッフへの配慮などなど…。
どれだけみのむしの言いたいことが伝わったのか分からない。
でも、今後Kちゃんの中で何かが変化すればいいなと思う。


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みのむし