ナースなみのむし
ナースとしての仕事、
それも私のこだわっているひとつのこと…。
読んだら投票ボタン押してね、
みのむしもっとがんばれるかも!

2002年01月08日(火) 予感的中

予感は見事にあたった。
昨日20時電話のベルが鳴った。
「腹部大動脈瘤破裂で患者さんがすぐに入室します!」という声。
かなり焦っているようだ。
すぐにタクシーを呼んで、ノーメークのまま飛び出した。
ところが10分過ぎてもタクシーが来ない!
もしかして…、別のマンションに行ったか?
私のマンションの名前は‘サーパス○○’
角を曲がったところに、‘サーパスしティー○○’というマンションがある。
急いでいるときに限って間違ってくれるのだ。
20分過ぎるかというころタクシー到着、運転者は照れ隠しからかやたらと口数が多かった。
何でもいいから早く行ってくれー!!

手術室に着いた。
看護部長の姿がある。何で…?
「わるいけれど、手伝ってくれる」とおかしなことを言われた。
私は今日は拘束だから働くのは当たり前なんだけど…。
変だと思いつつ、すぐ着替えて手術室の中に入っていった。
なんだかまたまた様子がおかしい。
患者はすでに入室していて、遅出と当直の看護婦で手術ははじめられていた。
しかし、やたらとギャラリーが多い。
看護部長、副看護部長をはじめ各部署の婦長主任勢ぞろい、
医師の数も多い…。なんなの?

ICUの看護婦から申し送りを受けていても
声が震えていて、もしかして何か医療事故でも起きたのかとも思った。
おまけに、そこに院長まで登場。
出血が激しく、大量の輸血・輸液をいっていた。
出血の原因が脾臓の破裂だとわかって、すこしおちついたころ
もう一度カルテをみたら、職業の欄に‘元看護婦’と記入されている。
ギャラリーの一人に聞くと、先日退職されたM婦長だった。
早く言ってよっていう気持ちだった。
それでこの状況が理解出来た…。
手術は、脾臓を摘出して終了した。
摘出された脾臓は、異常な裂け方をしていた。
交通事故などの外傷を受けたわけでもないのに
あんなに激しく裂けた原因は何なのだろう。
M婦長は挿管のままICUへ退出。
後でICUをのぞくと、声かけに対して弱々しくではあるが返事が返っていた。
すこし、安心。

血液の匂いのこもった手術室をやっとのことできれいにし
後は器械をセットし直すだけといいうところで
電話が鳴った。
再出血!!すぐに患者を受け入れ再開腹となった。
腎動脈の断端からの出血を止めた…でも、状態はかなり厳しい。
私たちの疲労もピークに達していた。
すべて終って休憩室に入ったのは4時を過ぎていた。


 < 過去  INDEX  未来 >


みのむし