日記からリサイクル。小説じゃないです。
『跡宍と鳳忍でガチガチっていうのが萌える』と気付いたので、その妄想を文章に起こしてみました。
本当にどうしようもない話というかネタですので、本当に暇な時にご覧ください。



宍戸はドエムというか頭の残念な子で、跡部と対等に張り合って(本当は隠れてつきあってる)周りから憧憬の眼差しで見られながら実は誰よりも「輝く跡部様に蹂躙されてボロ雑巾のようになりたい」と思っていて毎日妄想に大忙し☆なんですよ。
鳳はさわやか好男子が売りの二年人気ナンバーワンなのに実はキレやすい内弁慶で、つきあっている忍足先輩のことを殴ったり軽く監禁したり、忍足に告ってきた女子の前で無理やりキスしたり、無理やり撮ったエロ写メを携帯していたりする情緒不安定のDV彼氏なんですよ。
それで跡部は自分があまりにノーマルなので大好きな彼氏が変態でグッタリだわ、忍足は面倒くさいなーと思うだけで恋人の凶行に無責任だわ、氷帝大荒れ。そんな中やってくる卒業シーズン。先輩おれ2/14誕生日なんすよ。祝ってくれますよね。
跡部はだんだん宍戸の妄想の中の輝くおれさまと自分自身のギャップが単に過大評価とかいう問題じゃなく本質的にご自身の人権を損なっている点について耐えられなくなり、というか今までは宍戸の考えは間違っていて訂正せねばならじと思っていたのだが宍戸は宍戸で本当に俺を愛しているのだと気がついて別れます。
別れた途端、周囲のザコ霊が一掃されたように空気が清浄になって、やっぱり跡部と言えど少なからず恋人のことで手一杯になっていたわけなんですけど、なんだか同じ部活の忍足の顔面が殴られているんですよね。よくみると背中に根性焼きの痕とかもあって、それがちょっと古い(微妙に、ex.半年くらい)ので、おれさまは今まで何をやっていたんだ!とここでまたショックを受けます。すぐ隣でともだちがこんなめにあっていたのに!
跡部的には忍足は自分が幸せにしてやる範疇外の人間ではありますがこんなわけの分からんめにあっているのを見て見ぬ振りするのはおれさまじゃねえなわけですよ。友達が万引きしたら尾けていって知らん顔してすぐ隣でカバンにガンガン商品入れまくるタイプなわけですよ。まあ店ごと買い占めてるんだけど。
それに基本的には馬鹿じゃないので、忍足が根っからそういうタイプ(=変態)じゃないことはもう宍戸(=変態)で学習した経験を活かしてわかってるんです。
忍足は今や、もうあいつの誕生日には知らんオッサンとかに体を開いて、犯されてよがり狂うオレを見せてやるしかないんや、と妙な責任感を持っちゃっていて、もとが頑固だし孤高の男なので一人で地道に黙々と「見てエロい体位」だの「男が興奮するセリフ」だのの研究とかしてるんですね。
なにしろ鳳は三年の引退後にはついに顔などの見えるところまで痛めつけはじめて、あいつはもう限界だということが忍足にはわかっていたんですけど、それでもなお放っておいてしまった負い目のようなものがあって、そのかわり行けるとこまで行ってやるというビッグラブに近い感情を抱いているんですよ。
忍足は本当は宍戸になりたかったんです。キラキラしてピュアで一生懸命な鳳が可愛かったんです。だからこういう形で(恋愛で)手に入れてしまったことについて、セコい真似したと思ってるんです。
ていうか別に鳳はオッサンとまぐわう忍足なんか見たくなくて、鳳的にはただミスタードーナッツとかを買って「ハッピーバースデー、長太郎☆」とか言ってヨン様巻きマフラーで家に来てくれたら自分は「ああ、やっぱり忍足先輩が俺の王子様なんだ、俺はその忠実なナイトだ」とか思って感極まって抱きしめて忍足先輩愛してます!!俺もやで長太郎‥‥という風にラブエンド♪という未来予想図を描いているんですけど、多分実際はそれやったら忍足を30分ほど殴った挙句裸で二月のベランダに出して自慰とかさせてしまうんですけどね。
ちなみにここまで陰惨な関係でこれが救いになるかどうかわからないんですが、二組ともまだプラトニック・ラブです。中学生らしくね! 跡部と宍戸はキッスまでで、忍足と鳳はちょっと進んでお互いのちんこ握ったことありますけどイクとこまでいってないいわゆるBどまりです。
でもなんとか、忍足が予行演習のため二丁目に童貞(とアナル処女)を捨てに行く直前に、覚醒した真・跡部様が無事それを止めて、忍足は誕生日に俺のはじめてをもらってくれ!愛してるで長太郎!と不二家のケーキを持って鳳家に乗り込んで行くんですね。まあこの発想はジローが誕生日に彼女にもらって嬉しい物に「処女」と答えたことから得てるんですけど。気付けよみたいな。
宍戸は変態な以外は人間的にできた面倒見のいい先輩なので、その日は鳳にプレゼントをくれてやってるんですけど、その時「跡部を振ってやったぜ」とか大口叩いてるわけですよ。そして最後に「俺たちにとってのベストは恋人じゃなかった。でも恋人だからこそやれることはある」みたいないいことを言って、鳳は宍戸さん‥‥!と衝撃を受けておうちへ帰ると玄関前に忍足が。感動した鳳は忍足を二、三発殴って、折れた眼鏡のフレームで忍足はケガ、買ってきたペコちゃんのケーキもぐちゃぐちゃなんですけど、暗い庭で二人で座り込んでそれをあーんとかして食べながら、ケーキの上に乗ってたペコちゃんとポコちゃんをチュッさせたりして、愛を確かめ合うんです。俺が殴らなくなるまで、先輩のはじめてはおあずけっす。なんや、そんなに待たなあかんのか。先輩意地悪!チュッチュ!という十五と十四の夜。
忍足はいろんなお礼の気持ちと照れ隠しで跡部にお茶をご馳走すると言い出して、てめえの舌で俺様を満足させられるかアーン?(※お勧めの紅茶の味について)とか言いながらトコトコ喫茶店に向かう下校途中、宍戸がテレポート・ダッシュで刺さりこんできて、三人でお茶に行く楽しそうな姿を部室棟の窓から「あの人たちは本当に仲がいいですね」「本当に仲いいんだぜ」と見ている何も知らない日吉と岳人が映って(終)です。

2007年02月02日(金)

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