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昨日書いたエロスと傷の話について。すこし。
今、ひとつ作品を描き始めている。 そこでもひとつのエロスと傷の関係が出てくる。
私の誤解かもしれないけれど、 男性的なエロスはしばしば乱暴である。 男性の中の弱者である男性ならば、 時として自分より弱者であると思われる女性を選ぶこともある。 それは、(本人はそう思っていないかもしれないが)欠点があったり、 社会的に弱者であったりする人だ。
そういった状況で発生する傷は、 大変深いものだと、自分で思ってきた。 癒える事さえままならない状況がそれをさらに加速するとも。
あるとき、そんなことをふと思ったときに、 エロ漫画が描けなくなった。 私の立場は、常に弱者のほうの視点にあったからかもしれない。
それ以来、エロスと傷は私にとってのトラウマなのだろう。 いまだもって、それは身近にある。
私の作品はいつも傷を伴うことが多いし、 そのキャラクターたちの傷を私が負うことが多いのだ。
それでも、私の負う傷はキャラクターたちの何百分の一程度なのだと、 そう確信を持って、
今も自分を傷つけるのだ。
ゆり
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