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2006年02月28日(火) エロスと傷

昨日書いたエロスと傷の話について。すこし。

今、ひとつ作品を描き始めている。
そこでもひとつのエロスと傷の関係が出てくる。

私の誤解かもしれないけれど、
男性的なエロスはしばしば乱暴である。
男性の中の弱者である男性ならば、
時として自分より弱者であると思われる女性を選ぶこともある。
それは、(本人はそう思っていないかもしれないが)欠点があったり、
社会的に弱者であったりする人だ。

そういった状況で発生する傷は、
大変深いものだと、自分で思ってきた。
癒える事さえままならない状況がそれをさらに加速するとも。

あるとき、そんなことをふと思ったときに、
エロ漫画が描けなくなった。
私の立場は、常に弱者のほうの視点にあったからかもしれない。

それ以来、エロスと傷は私にとってのトラウマなのだろう。
いまだもって、それは身近にある。

私の作品はいつも傷を伴うことが多いし、
そのキャラクターたちの傷を私が負うことが多いのだ。

それでも、私の負う傷はキャラクターたちの何百分の一程度なのだと、
そう確信を持って、

今も自分を傷つけるのだ。


ゆり

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