雑記帳

2004年02月21日(土) 『どこかで誰かが見ていてくれる 日本一の斬られ役・福本清三』

NHKはたまたま見ていたのですが、この本はつい最近まで存じませんでした。
時代劇で有名なあの斬られ役、その他大勢の中でもなんか目立つ、気になっちゃうあの方です。
私自身TVシリーズの時代劇はお手軽で何本か見ますが、小説を原作に持っているものの方が好きです。どうもあのお決まりの、番組開始から40分前後でチャンバラになってしまうのはつまらなくて。
でも、演じる(?)福本さん自身が本当にそのことを憂いていたのですね。それが新鮮でもあり、有り難く嬉しかったです。
時代劇が、映画が、何より東映が大好きな福本さん。読んで『あぁ、職人さんなのだなぁ』と思いました。
後半に出てきた『人の痛み』というコトバ、重かったです。
ちょっとだけど家庭を持つことや育児のことなどにも触れて、それがとても骨太で男らしいと思いました。
文章も(?)聞き書きで、語り口や駄洒落が楽しい本です。

「ラストサムライ」はまだ見ていないけど、ケン・ワタナベではなくセイゾウ・フクモトを見に行きたいですね。


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