夜、夫が帰って来たのに、なにやらすぐに家の中に入りません。 こちらからドアを開けてみると猫と戯れ中(^-^; まだ子猫で、白地に薄茶のぶち。尻尾の短い和猫でした。 寒くて震えながら、隙さえあれば我が家に入り込もうとそれこそ虎視眈々の構え。 向こうも必死ですから、訴えかけるその声、その目は本当に切なくて…… 入れてあげたかった、飼ってあげたかった。 でもそれが一時の気持ちと分かっていたから、命に責任を持てないことが分かっていたから、本当に辛かったけど振り切りました。 夫がまず鞄だけ家に放り込み、そして自分も追いすがる子猫をまいて家に飛び込みました。 夫の話によると、この辺りを仕切っている猫が毎晩見回りに来るので、その時一緒に連れて行ってもらえるといいね、と言うことでした。 猫は、一晩中鳴いていました。
朝、夫がホタルに外に出ると猫はまだいました。 夕べは本当に寒かったから、鳴き声を聞いてひと安心しました。でも飼えるようになったわけではないので引き続きココロは鬼に。 この辺りは小中学生の通学路なので、同情した誰かが連れて行ってくれないかなぁ、と夫は出かけていきました。 他力本願のようですが、それしかないと私も思いました。 困ったのは娘。なんとか猫を入り込ませずに出すのには成功したものの、帰ってきたときまだ猫がいたら? ベランダから入らせなくちゃ?
そして、本当に猫は男子中学生に拾われていったようです。中学生何人かの話し声がして、しばらくして猫の声が遠ざかっていきました。 ごめん、ごめんね。可愛がってもらうんだよ……
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