三方五湖・ぐっすりほっこりの旅
うちの母上はどこぞの井ノ原さんに負けず劣らずの「雨女」である。 当然。 旅立ちのこの日も予報では「午後から」雨だったのが「朝から」雨。 流石です。 家族中に散々けなされ、出発です。
途中、うちの父上が前もって調べて於いた「護衛艦」見学。 やっぱり雨です。このときばかりは大雨。 傘をさしながらの見学は、気分も半減。 近くにやたらでっかい船が止まっておりました。 何かどっしりと要塞みたいな船です。
母 「イービス鑑やで、きっと。」
かーちゃん。それを言うならイージス艦だ。 ちがうでしょー、とか言ってましたが。 本当にイージス艦だったようです。 説明、殆ど聞いていませんでしたけど。
その後、遊覧船で「蘇洞門めぐり」の予定でしたけど。 波が高くて蘇洞門まで行かない、とのことで断念。 雨のせいか、お客さんも少なく。 お土産売店のおばちゃん、もとい、おねーさんたち、かなーりヒマしておられました。
道中、呆れられるほど眠っておりましたので。 殆ど記憶がございませぬ。 気が付いたら、宿屋でした。
部屋にたどり着いて、ぼーっとして。 「真夜中の雨」の10回目を見てから、夕食前の風呂。 露天風呂があるーっ。(←好きらしい) うきゃきゃ、とはしゃぎながら飛び込…んではいけませんよ、よい子の皆様。 体ほかほか、頭ひんやり。 これがたまんないんですよねー。 貸し切り状態でほえほえほえ、としているとおばちゃま一人やって来ました。 「こんにちわー」 これも露天風呂の醍醐味?です。 でも今回ばかりはコレが悲劇のはぢまりだったのだっ。
…おばちゃん… ……喋りすぎ……
短いじかんやったかもしれんけど。 あたしゃにとっては十分な時間よ。 しっかり、食べ頃な具合にゆであがりました。
そして待ってました、な夕食。 そしてまた蟹づくし。 お刺身からはじまって、茹で、焼き、そして茹で。 もういらにゃいー、となったところで赤出汁味噌汁ご到着。 フタを空けると。
…蟹…
もういらへんー(涙) 贅沢な悩みです。 これでデザートが「蟹のすり身入りゼリー」とかやったらほんまに泣いたかも。 夕食が終わったらうちの家族即就寝。 私は昼間思いっきり寝たのでまだ眠たくない。 スリープタイマー付けて。 「どろぬま仲裁人」(だっけ?)というドキュメンタリー?番組見ていました。 そして泣いていました。 そうして三方の夜は、枕を涙でぬらして更けていくのでした。
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