探偵さんの日常
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| 2002年04月22日(月) |
今日は読まないほうがいいかも |
小噺です。 お題:「割れ目」
直樹はカタブツの番頭として知られ,これまで女とは全く縁が なかった。 女体の構造も夫婦の営みの仕方も知らない。 それでも,ようやく主人の世話で嫁をめとったが,初夜の 翌日から姿を消してしまった。
数日後,直樹は暗闇に紛れて長屋の近くに戻ってくると 近所のオカミさんにおそるおそる尋ねてみた。
「ちょいと聞きますが,ウチの女房はまだ生きとりますか?」
「ああ。元気だよ。それにしても,どうしてそう思うんだね?」
「いやね。女房のヤツ,腹の下に割れ目があったんでさぁ。 あれじゃ,いつか腹が裂けるんではないかな」
・・・・・・。
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