いぬの日記

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2004年01月12日(月) ヤン追悼

せっかくなので、日記を続けて書いてみる。
といっても、もはや翌日の深夜なのだけど。
昨日の日記は、我ながら読み返したくない。長すぎだ。書くのは凄く楽しかったけどね・・・。


昼すぎてもまだ寝てました。
明け方まで泣いたり興奮したりしながらビデオ観てたんで、まあ仕方ないかなと。
練習時間少ないのに時間ギリギリに練習場に行って、リーダーに注意されました。
すまん。
眼鏡作りに行こうと思ってたのに。残念、また今度。
ああ、クリーニングにも行かんとなあ。

夕方、生涯学習論のミーティングにばらきさんのお宅へ。
何とか形になりそうだ。よかった。
その後お茶しながら、ばらきさんのお友達が持ってきてくれた栗羊羹をいただく。
ばらきさんのお友達が二人も訪ねてきたのに居座って、取りとめなく話をしました。
あまり知らない人と話をするのは、ちょっと疲れるけど面白い。
色んな人がいるんだ、と思ったり、刺激になったりする。
その分、自分が相手にどう見えているかが、いつもより気になったりする。
だから疲れるのかな。
でも、ばらきさんのお友達は面白い。
そして栗羊羹は美味しかった。

羊羹の、餡の部分にもたっぷり栗のペーストが混ぜてあって、どこを食べても栗の味がした。栗も、大きすぎないサイズがゴロゴロ入っていて、しかも柔らかめに煮てあるから、ほろほろと口の中で溶けるようだ。甘さ控えめで、穏やかで深い味なので、マジでいくらでも食べれそうで恐怖。
うっかり3切れもいただいてしまいました。
新潟にある、米納津屋(よのうづや)というところの栗羊羹らしいです。
あー、本当に美味しかったよ。幸せだ。






さて、ちょっと暗くじめじめと。
ヤンの死を悼みます。じめじめ、じめじめ。
多分本当にダラダラと暗く、ぶつぶつ書いてますよ。





昨日はりー。さんと銀英伝祭。
「魔術師還らず」

泣いた。
二人で泣いてるから冷めようがないのだ。
思い出してはため息、顔をあげてはため息、呟いてはため息。
私は意外と、ぼろぼろ泣いたってほどではなかった。
中学2年の夏休み、ベッドの上に散らばした本に埋もれて、ティッシュまみれで泣きじゃくった日は、やっぱり遠い。
だけど今でも。
とても寂しいし、無念だ。
もうこれからヤンが出てくることはないのだなと思うと、とても寂しい。
ビデオを借りはじめて、もう一度ヤンに出会えてりー。さんとキャーキャー言ってて本当に楽しかったのに、私たちは彼を失ってしまった。
寂しい。淋しい。
彼の死は知っていたし、分かって観ていたから、ああ来てしまったなーと思った。
でも、その後、彼の死の影響で色々なものが壊れたり変わったりなくなったりするのをみて、とても寂しくて泣けた。

私は、同人の世界を全く知らないころに銀英伝を読んだので、その後銀英伝の自費出版本を読んだとき、「なんでヤン・イレギュラーズの時期の本ばっかりあるんだろう。確かこの時期って、作品全体の中ではごく短いものだったよなー?」と思ってたのですが、今はすごく納得だ。
何故かというと、あの時間が、一番楽しかったから。
もしも還れるなら、あのころに還りたいと思う。
本当に楽しかった。まるで、ピクニックに出かけるみたいだった。
みんなが笑って、静かに覚悟して、伊達と酔狂を誇らしげに掲げて、馬鹿なこと言ってはしゃいでた。愛しい人を大事にしてた。
本当に楽しかった。

ムライ中将の離脱は、ピクニックの時間が終わって、どんな結果になったのかを改めて感じさせて、寂しくて寂しくて悔しくて、ムライ中将の静かな顔が格好良くて泣けました。
あーあー、ああ、本当に格好良い人がたくさん出てきた話だった銀英伝。

歴史が大きく変わる、重厚さを失わないドラマティックな展開は本当にすごい。
ビデオ観るたびに田中芳樹は凄かったと口走っている気がする。
………過去形は早すぎるよっ!ガンバレ自分っ!!!!
(自分を励ますのか・・・)


私は悪役が嫌いじゃないし、ひどい展開や暗い話も嫌いじゃない。
物語上必要な展開なら、どんなキャラクターが死ぬのもアリだし、読者が作者に駄目出しするのはあまり良くないと思う。
○○は殺さないでっとか、××とくっつけてっとか、言うのは全然構わないし、作者に手紙出すのだって、自己満足のためならまあいいと思う。
だけど、それが受け入れられなくて作者に対して怒ったりとかするのは、馬鹿かと思ってしまう。
文句言うのは読者の勝手だけど。私も言うし。それは、読者の権利だ。
そして、作者の作品は、作者のものだ。
もしもそれを台無しにしてしまうようなことがあっても、作者の勝手だ。
作者には自分の作品に対する権利と義務があるのだから。
もちろん、読者をないがしろにしていいって意味じゃないけど!
それはだって、お金もらってるんだからさー。


でも、唯一ヤンの死だけは、もしもできるもんなら拒否します。
私はもうすでに小説を全て読んでいて、彼の死すらも大きな歴史の流れの中の1ページだってことも理解してしまっている。
だから、拒否したりはしない。しないけど。
だけど、寂しいんだ。
このあと、彼がもうどこにもいないということがたまらなく寂しい。
だから、自費出版本で、あのころの話ばかり描いてしまう大人のお姉さんたちの気持ちが分かる。
あ、でも銀英伝に関しては乗算ノーセンキューです。ギャグにしかならない。


帝国VSヤン艦隊。
宇宙艦隊による戦闘は、本当に面白かった。目に見える頭脳戦って興奮する!
人の死についてもキッチリ書かれているのが、銀英伝の良いところだと思う。


小説だと興味ないところはナナメに読んじゃうけど、アニメだと良いも悪いもキッチリ絵にして見せられるので、以外に良いキャラを発見して楽しいです。
しかし、ファーレンハイトは格好良すぎだろう。
あれはビジュアルと声(速見さん)でかなーり得してる。かっこよかったー・・・。


この作品を観ていると考えさせられることが多くて、分かったようなこと言って見たり、青臭い疑問を口にしてみたり、基本的な設定を確認しなおしたり、登場人物が思い出せなかったり、私は大変うるさいです。いっぱい喋ります。
りー。さん、いつも付き合ってくれて本当にありがとう。
君がいなかったら、マジでここまで見続けていないです。
ヤンのいないこれからも、お互い励ましあってビデオ観終わろうね・・・!
これからはむしろ、気力の勝負だ。
あっでもそれなりに大丈夫、アッテンボローは死なないから!(意味不明でお願いします)


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