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2004年02月08日(日)
長い10年、短い10年、。

昨日書きそびれてしまったんだけど、
昨日、ある裁判の判決が出た。

約10年前、パリの殺人事件の、。
ユネスコの準専門員の女の人が殺されてしまった事件。

何でこの事件のことを取り上げるかというと、
この被害者が、大学の先生の娘さんだったから。

しかも、1995年はまさにこの先生の授業を受けていた時期で、
しばらく休講になった後、大学に戻ってきた先生は、別人のようにやつれていた。
本当に痛々しかったのを覚えている。

あれから10年、。

去年も、2回ほど裁判があるとパリに行っていた先生。

去年の特別講義で、「やっと娘のことを話すことができるようになりました」
と言って、涙を流しながら、娘さんへの思いを語ってくれた。
母として、どんな10年だったのか・・・。
怒り、悲しみ、自責の念、本当に苦しい10年だったと。
母親の愛情というのはこんなに深いのかと、胸の熱くなる講義でした。
 
ある意味、裁判が結審したことで一区切り付いたのかもしれない。
被告には、先生が苦しんだのと同じだけの年月、禁固10年の判決が言い渡された。

しかし、たった10年・・・?
人を殺して10年で償えるのか・・・。
 
なんだかもやもやした気分です。
 

大事な人を亡くすなんて、しかも殺められてしまうなんて、
考えることすらつらくなってしまうことなのに、。


なんだか、先生の気持ちを思うと切ないです。


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