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2003年05月06日(火)
げんなりナリ。

今、2年生に教えてる単元が、“ヘルスアセスメント”というものなんだけれど、
その指導にげんなり中。。。

えっと、ヘルスアセスメントっていうのはね、
診察技法とでもいいましょうか、
いわゆる問診・聴診・打診などなど、
実際の患者さんを診察する時に使う技術です。
 
学生は、お互いの体を診察し合うのね。
頭の先からつま先まで。
 
でね、肺や心臓、腹部の診察技法は難しいし、臨床に出てから使うことが多いから、全員あたしたち教員がチェックすることになったんだけどね。
もちろん本当なら、正規の授業時間内に終わればいいんだけど、そうはいかない。
ていうか、学生ができなさすぎで時間かかり過ぎって感じかなぁ。
やれなかったところを空き時間にやってレポート提出なんだけどね。
がんばってます。学生さん。

 
ヘルスアセスメントの難しいところは、実は手技ではなく、得られた情報をどう処理するか、なんです。

例えば、呼吸音を聴診した時に、聞こえてきた音が正常な音なのか、
それとも雑音があるのか、判断しなくちゃいけないってこと。
そのためには、正しい方法で聴診し、解剖学や生理学や病理学の知識を総動員して
患者の状態を把握する。

ぅぅ〜ん、むずかし〜ぃ。

でも、逆にいうと、これができれば、すごい力になる。

患者の診断をするのに、
問診(いわゆる聞き取り)で得た情報で85%
聴診や触診など、患者に直接触れて得た情報で10%
検査結果(採血やレントゲンなど)で得た情報で5%

つまり、検査をする前に、95%の診断がついてしまうんですよね。


だからね、学生にはぜひ自分のものにして欲しいからあたしたちも必死なんだけどね。



で、学生一人一人チェックして2週目突入。
どのくらい終わったか分かんないんだけど、一日平均5組、10日としても50組。
おんなじことの繰り返し。
 
診察する順番は?診察の手順は?胸部の指標となる線は?肺は第何肋骨の高さまであるの?いくつに分かれてるの?その場所はどうやって知ることができるの?聴診する順番は?そこで聞こえる音は?打診するとどんな音がするの?その音の名前は?心音を聴診する場所は?その場所にある弁の名前は?音の違いはどんな?腹部の指標となる線は?どういうことに注意して診察するの?その理由は?今触っている下には何の臓器があるの?触った感触は正常なの?異常っていうのはどういう状態なの?お腹の音は聞いた?聞こえた音は正常なの?なにをもって正常としたの?etcetc……。

学生がさっさって答えられたら、そう時間はかからないと思うんだけどね、
教科書に戻ったり、実際にやってみるけど上手くできなかったりすると、
30分はかかるのよね。

デモンストレーション見せたり、講義で説明したりしたことが全然理解できてないんだなーって感じ。むー。

正直、げんなり。


今日のげんなりナンバーワンは、
「大腸(下行結腸)の次には何ていう臓器がくっついてるの?」
というあたしの質問に
「え?え?…卵巣!」と答えたM美嬢・・・。

っていうか、“解剖学”とかいう以前に、“生物”レベルじゃありません?
卵巣と大腸が繋がっていないっていうのはっ!!!!!


ある意味完敗です。。。

ちなみに下行結腸の次はS字結腸、そして直腸がくっついてるはずです。

あー、
あー、

2年生だしね、
しょうがない、これから勉強していけばいいとも思うんですよ。

でもねー、


あたし、泣いてもいいですか?



ヾ(@† ▽ †@)ノうわーん


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