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2003年05月01日(木)
謎の失踪、そして。

今日は犬の話です。

一昨日、実家の飼い犬ちゃーがいなくなった。
そして昨日の夜、戻ってきた。

意識不明で。
頭蓋骨陥没骨折してるんだけど、その原因がわからない。
 
交通事故なのか、誰かにやられたのか。

いなくなったときも、閉めたと確認した門が開いていて、
つないだはずのロープが、引っ張られた形跡もなく外れていた。

脱走…?

仮に出て行っても、30分もせずに戻ってくるのに、戻ってこなかった。

連れ去り…?

ちゃーは確かに血統証はついてるけど、15歳の老犬。足も悪いし。
誰かが連れて行くとも思えない。
誰にでもなつくって犬じゃないし。

うーん。

でも、とにかくいなくなって、帰ってきた。
 
その報告を、母から昨日の夜受けたんだけど、
母が、「どうしたらいいかわかんない。ちゃーが怖いよ」と。
母は、犬を好きではない。ちゃーには愛情はあるけど、
尋常じゃないちゃーを目の前にして、はっきりいっておびえていた。
その母の声の後ろから、今まで聞いたことのないちゃーの悲鳴のような鳴き声が聞こえるし。
 
ちゃーが心配なのと、母が心配なのと両方で、
今日が創立記念日でお休みだったから、電話切ってすぐに車で帰ることにした。
 
1時過ぎに実家に帰って、ちゃーを見た。

凹んだ頭蓋骨、麻痺している後ろ足と左の前足。
目の焦点は合わず、雄叫びを上げては、右前足だけばたつかせてもがいていた。

母は、結局ちゃーに触れられずうろうろしているだけだったみたい。

抱っこしたらすーっと静かになった。
結局、朝まで添い寝。
息をしてるかが心配で、結局眠れず。
朝方痙攣するし。
鎮痙剤注射しておさまったけど。

犬に注射するなんてはじめてだったっす。
ていうか、おじぃちゃん獣医が持たせてくれたらしいんだけど、
「うちは入院施設がないから。これもって帰って明日また連れてきて」だって(汗)
そして、「今夜がヤマだね」って。
他の獣医が何処もあいてなくって、見つけた人がそこに連れて行ってくれたらしいんだけど。

結局、かかりつけの村田先生に朝一に連れて行ったんだけど、
村田先生、ちゃーを見るなり顔色が変わった。
「これは・・・ショック状態起こしてますね・・・」
ものすごい手際で、診察、点滴、レントゲンと済ませ、即入院。
ちゃーには点滴の機械が繋がれました。
 
「今は、原因を探れる状態ではないです。点滴をして落ち着いたら、できる検査をしてみます。それまでは、なんともいえない状態ですね。」と言われました。

もう、お任せするしかないですって感じで。
あたしも母も、「どんな状態でも生きていて欲しい」と思ってしまいました。

あたしは、その足で自宅まで帰ってきました。

その後の母からの電話で、変りないとのこと。
一応命の危機は脱したかなぁって感じです。
でも、脳の怪我だから麻痺が残るだろうし、意識だって戻るか分かりません。

心配だけど、今のあたしには何にもできません。
 

犬ごときで、って思う人もいるだろうな。
あたしもそう思います。
でも、15年分の愛情と思い出がありますから。

失いたくないな・・・。

せめてもの救いは、15年間幸せだったんじゃないかな、って思えることですね。
15歳は大往生だし。


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