| 2003年03月06日(木) |
大正10年生まれ再び |
82歳のSさんが1カ月ぶりにいらっしゃいました。 「リサイクルショップに行ってね、カシオのワープロを買ってきたの。マウスもついてて、画面もカラーで、カラーのインクもついてるの。でも、今までのと全然違うから使えないの。持っていってまた教わってもいい」とお電話をいただいたのでした。 Sさんにとってはミノルタ、キャノン、シャープに続いて4台目のワープロです。カシオのダーウィン。5年前のモデルです。
電源を入れると、「電池が消耗しています」のメッセージ。「Sさん、電池入れ替えました?」と聞くと、「うん、新しいの入れたんだけどね」。ひっくり返してカバーを外してみると、確かにピカピカの単三が4本入っています。しかし、ムムム、こりゃいかん。プラスとマイナスが反対。電池をセットしなおして、起動用のフロッピーをセットし、カレンダー、時計を合わせます(ワープロはこういうタイプが多い)。
初めて使うメーカーのものだから、今日はSさん、端から自分で操作をする気がなく、「先生に作ってもらって、それの出し方(フロッピーからの)を習って、後は自分でやろうと思うの」とおっしゃる。作りたいのはご自分の所属する団体の名簿と、会費の領収書。 作業は1時間程で終わり、Sさん、満足そうにお帰りになりました。耳も目も達者で、しかもニコニコ笑顔のすてきなおじいちゃまです。
ちなみにSさんのダーウィン、リサイクルショップで1万円で手に入れたのだそうです。しょうもなーく、1万円ぐらいで売られている中古のパソコンよりは、はるかにお得なお買い物といえるでしょう。プリンタもシートフィーダつきのタイプだし、マニュアルもきっちりそろっていたし。 こういうマシンがなくなってしまうのは、やっぱりちょっとさびしいかも、と思ったひとときでした。
|