2006年07月28日(金) コキフロッグ問題

ハワイ諸島はヘビがいません。
ヘビが苦手なぼくには天国のようなところで 
the Garden of Eden without snakes
と呼んでいます。

ただこの楽園も coqui frogというカエルがプエルトリコから
まちがって”輸入”されて以来 問題を抱えています。

このtree frogとも呼ばれるミニカエル 夜になると
90デシベルで鳴くので騒々しい

1988年に 輸入された観葉植物の鉢の中にもぐり
こんでいて その後 同様のケースが続き 現在では
手のつけられない状態に近づいています

観葉植物を買うときは夜にし 買う前に耳を澄ませ
というのが いまや当地の常識

オアフ島では 繁殖地帯のひとつがHome Depotという
DIY店周辺で 観葉植物のコーナーがその元凶
となっています

ここハワイ島では そうした植物はヒロ市の港に入る
ので ヒロ付近 特にトラックストップのあたりの
熱帯雨林に繁殖しちゃったようで(トラックが休憩の
ため駐車、そこからコキが飛び出して雨林に入るという
構図) 空から薬剤を撒いても 密林の木々の葉に遮ら
れて コキまでは届かないというやっかいな状況です

ここに 今取りざたされ始めているブラウンスネーク
なるヘビが趣味人などの飼い主から捨てられたりすれば
コキが絶好の餌なので 今度はヘビが繁殖する恐れが大
というわけです

ハワイは過去に ネズミ退治のためにマングースを輸入
しかし マングースは昼行性 ネズミは夜行性ということ
で大失態をした苦い経験があります

町内では会長(presidentと呼びます)宅に薬剤を置き
”声”がしたら 数人で散布して 繁殖を抑えるかすかな
努力をしています 



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