2006年07月20日(木) PPMのMの髪

60年代の女性の髪型、といってもぼくはI'm not up on fashions.でありますが、とにかく60年代というと、あのピーター・ポール&メアリーのメアリーの長い金の直毛がドーンと思い出の視界に飛び込んでくる。

あの髪を揺らして、反戦歌や苦しい恋の歌や希望の歌を唄っていたイメージが強烈に残っていて、それはまっすぐなひたむきさが金色に輝いて髪に変身したような、いわば彼女のブランドだったよなあ。

その彼女がbone-marrow transplant骨髄移植を受けて一命をとりとめたというニュースを見た。69歳。あ、やっぱりぼくよりお姉さんだったんだな、メアリー・トラバースさんは。

しばらくツアーを休んでいたが復帰とのこと。めでたい。歌いたい人が歌えないのは端から見てもつらい。

うれしそうな3名の写真。彼女の髪、ほんの少しで赤っぽい。leukemia白血病へのchemotherapy化学療法の後遺症だろうけど、すこし伸びてきたようだ。

60年代の長さには戻りそうもないけれども、そのひたむきさは、かけた眼鏡の奥と、頭頂の髪に感じられた。

あたらしい骨髄がマッチして調子がよく、肌の染みまでとれてきた、という。

当時と同じく、時代は相変わらず変わっていってるし、男女はジェットプレーンに乗って離れたりくっついたりしているし、魔法の生き物はぼくたちを魅了し続けているし、ジョニーは悲惨な戦争に行き続けているし、太郎もそうなるかもしれない。

back on the road againというメアリーはうれしそうにカメラをにらんでる。
メアリーさん、唄えそう。


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