遊戯王感想とか雑文とか(遊戯王の謎)
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2003年03月28日(金) 遊戯王−第30巻を読んで

30巻は遊闘260〜遊闘268となってます。

始まりは、手札に城之内の「真紅眼黒龍」があるコトに王様が気づき、それを出すことによって、デュエルの流れが変わり、王様が社長に勝利!
終わりはゴッドフェニックスによりオシリスが焼かれ、最後の引きにすべてを賭けるぜ…と、なってます。

日本語版を読み終わったので、中文版(台湾)30巻も読んでみました。
いろいろ発見があって面白かったので、これはまた後日、紹介したいと思っています。


と・こ・ろ・で…30巻を読んで、ひとつ、すっごく驚いたコトがありました。


社長が王様に「悪魔の聖域カード」を渡したきっかけを

    原作では、イシズさんの「弟が元に戻らなければ死ぬ覚悟もある…」という言葉を聞き、自分がペガサス島で王様とのデュエルで負けそうになった時、「デュエルに負けるくらいなら城壁から飛び降りる!」…と言い放ったあの瞬間をフっと思いだし、イシズさんの固い決意に心が動かされ…というコトになってますね。

    それがアニメだと、「友のチカラなど何の役にも立たないことを証明するため!!」という気持ちから…となってます。


じつは『キャラクター本』の中で高橋先生が
    「海馬が闇遊戯にカードを渡すシーンは苦労した」

…とおっしゃっていたので、カードを渡す話の流れがどうなっているのかをアニメで見るのも楽しみだったし、原作を読むのも楽しみにしていました。

原作を読み終え、アニメではこの大切なペガサス島のシーンが抜けていたということに、非常に残念な気持ちを持っています。


社長が「友のチカラを証明」するためにカードを渡すのは、動機としては軽いですよね。
この人は自分で勝ちあがることに価値を見いだす人なのですから、もともと「あるわけない!」と思っているモノをいまさら王様に証明してもらう必要もないわけで…(^_^;)

だからこそ高橋先生は、苦労したわけです。
理屈ではなく、感情から海馬瀬人を動かすためにはどうしたらいいのか…
そこでペガサス島でのシーンを入れ、社長に「あの時のオレのように…」と言わせたわけですよ。

カードを渡した後も、自分の行動に嫌悪感を抱いていることは、「ゾゾゾ」と擬音を背負うコマを見ても分かりますね。



このサイトの「重なる心編−闇人格たち」を作成時、マリクとリシドをつなぐ「体験の共有」という言葉を探り当てた時に私は人を動かす根本はこの「体験の共有」だなぁ〜と、つくづく思いました。

その体験から、社長がイシズさんの決意に動かされた理由はやはり「体験の共有」という言葉に潜んでいると思うのです。


その大切なシーンをアニメではカットしてしまうなんて…やはり残念です…。
モクバの涙ながらの訴えを聞き、うろたえる社長というシーンはちゃんと使っているのに…(^_^;)


イシズさんの必死な想いに心を動かされる社長…そんな社長が好きだなぁ〜(*^_^*)


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