史上初トリプル受賞! 第24回東京国際映画祭 グランプリ+主演男優賞W受賞 久しぶりに見終わってすがすがしい気持ちになる映画でした!!
『最強のふたり』 さぁ、人生に繰り出そう。
事故で全身麻痺となり車いす生活を送る富豪フィリップは、介護士面接にやってきて、開口一番「不採用のサインをくれ、失業手当てがもらえるから」と切りだした、場違いな黒人青年ドリスを採用。 大富豪とスラムヤング、クラシックとソウル、高級スーツとスウェット、文学的な会話と下ネタ─。 全てにわたり二人の世界は衝突し続けるが、やがて互いを受け入れ、とんでもないユーモアに富んだ最強の友情が生まれ始める。 その友情は周りの人々、さらには彼ら自身の運命をも変えて行くことに… ありえない出会い、やがて二人は最強の友に!! 人生に起こる最高の奇跡とは!?
感動の実話
この映画で感じたのは“人生を楽しくする”こと 楽しく生きることです たとえ身体が動かなくても楽しく生きることはできる 大事なのは、独りではダメだってこと 誰かと時間を共有することが幸せだからです このことに気付けば、他人との関係が、その時間がどんな意味をもつのか激変します
笑顔がいい
ふたりが繰り出す笑顔がなんともいえませんでした ◎笑う過度には福来る◎ 誰もが悩みをかかえて生きています だからといってイイコトがないわけじゃない 思いやり、人に対しての小さなおせっかいが実は大きな幸せにつながっています それを余計なお世話だとするかどうかはその人次第ですが、それこそタイミングでしょう
お金の力は絶大です。 しかし、ドリスには天性の才能がありました。 それは富豪フィリップの持つ金銭的な背景にまったく敬意を払わないこと フツーだったらすこしでも取り入ろうとするはずのところです。 お金には人を従属させる力があります。 ところがそれを“あるもの”としてしか見ていないドリスのあの感じ
あの感性は、やろうとおもってできることじゃない
その人間性がお金を大切に生きてきたフィリップに響いたのだとおもいます。 フィリップがドリスに言う台詞。 「お前の一生はここじゃない、終わりにしよう」 この台詞はすごい 自分よりもドリスの未来を考えての言葉だからです 自分よりも他人を思いやる気持ちがすごい 自分にはドリスが必要なのを超えて送り出すこと、わたしにはできるかわかりません
言葉は違いますがこれと同じものをわたし自身ももらったことがあります わたしにもフィリップのように身動きができない、生きることが困難な友人がいました その人の一言が、わたしを今のわたしにしてくれました それはわたしの置かれた絶望を小さなものだと初めて気付かせてくれたひとです
大きなものを背負わされている人たちは誰よりも絶望の淵にいるはずなのに違った
信じられないくらい他人に優しくて、信じられないくらい力をくれました 三年前、一緒に入院していたとき、わたしはその人に笑ってほしくて 自分の踊りを見せたくてリハビリを死ぬ気でがんばったけど間に合わなかった
今のわたしがあるのはそのひとがいたからです 真剣に生きようとしたひとがすぐそばにいたんです なにげない一言が人生を大きく変えることが本当にある
フィリップの台詞は物語の後半で、ドリスもフィリップの力を知っています。 知っているけれど、ドリスは簡単にその言葉を受け容れます。 これは物凄いことです ほとんどのひとが終わりにしないことを考えるはずだからです しかしこの映画は実話に基づくもの。 既にハリウッドリメイクも決定しています。
この映画はファンタジーじゃない
『最強のふたり』のラストはドリスのおせっかいで盛大におわりますw 身動きが一切とれない姿を好きなひとに見られること そこにどれだけの恐怖があるでしょうか 理屈でがんじがらめのフィリップをドリスは簡単に破ってしまいます フィリップほどではないけれど、わたしにもそれがあります 受け容れてくれるかどうかが怖くてたまらないのです そのエンドロールにはフィリップとドリス、本人が映しだされます 背中をそっと押してくれるひと わたしは友だちに会いたくなりました
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