母は苦情を言いました 母は受話器を手にとって 花屋さんに苦情を言いました 電話の脇に鉢植えを置いて「こんな花を売るなんてあんまりじゃない」 僕は横で話を聞いて「そうかな?そんなにひどい花かな?」と考えました 母は続けて花屋さんに言います「こどもだと思ってあんな花を売るなんてあんまりですよ」 僕は母に背を向けていましたが 涙がポタポタ落ちました 僕がはじめてお小遣いをためて買った花は そんな花でした 母のために買った花でした 電話の横におかれた小さな鉢の中のたくさんの花は 3分の1がつぼみで 3分の1が咲いていて 3分の1がしおれていました でもお母さん 僕がこれを選んだんですよ 僕が自分で選んだんですよ
…車を運転しながら涙がボタボタ落ちました
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