今日は小学校の音楽会。みづきたち年長さんもお招きに預かり、「今日はプール、風邪ひいてなくっても、お天気がよくってもなしなんだよ〜。小学校の音楽会を聴きに行くんだから!」と張り切っていた。 私も、みづきが音楽会を聴いて、どんな反応を示すか、なんと感想を言うのか、とっても楽しみなところ。
小4のAちゃん。 体が弱く、持病があるため、年長さんからピアノは始めたのけれど、長期入院の期間はお休み、冬場も外に出たり、人と接触したりするのは禁じられてお休み、発表会も、人込みに混ざってはいけない、ということで、本人の体調がよく、季節もよかった前回が初めての出演・・・と、思うようにレッスンができずに来ている。順調にレッスンできた期間をトータルすれば、2年ちょっとくらいだろう。
それでも、レッスンにこられる間はよく練習もし、「表現する」ことが好きで、歌ったり、曲を作ってみたりということも好み、何より、ピアノが弾ける今が幸せ!と心から感じて弾いているのが彼女の音楽から伝わる、すばらしいAちゃん。 休み休みでも、今ブルクミュラーの半ばまで進んできている。
そのAちゃんが、今日の音楽会でピアノを弾くという。 今はレッスンを代替の先生にお願いしているので、直接話してはないけれど、Aちゃんのお母さんが実家の母に話したところによると、子どもが共に長く闘病生活を送り、互いに支えあったり励ましあったりしたお母さん友達が、ブランクがありながらもピアノを続け、晴れ舞台に立つAちゃんを応援しに、学校は違うけれど何人も来てくれるらしい。Aちゃんのお母さん、どんなにかうれしいことだろう。 長く入院している子ども達は、院内学級などで勉強はできるけれど、やれることも限られているし、ほかの習い事まで、というのはほとんど無理なこと。そんな中、ピアノを頑張って来たAちゃんを、ほかのお母さん達もすごい、と思ってくれ、応援してくれるのだ。
私もAちゃんのことを心からすごい、と思い、応援している。 レッスンはそれこそ「半年休んだ分取り返すように、半年前の練習を朝、今日の練習を夜、するんだよ」と鬼のようなことを言っているが。もちろん、長い時間続けて練習できないので、そういうことを言うのだけれど、それを「疲れるようなら、分けて練習しよう」と言わないようにしている。 ただでさえ病気がちで、周囲は気をつかう。でも、Aちゃんがピアノに向かえない期間も時は流れている。その時を取り返すような気持ちを持って、時を大切に感じてほしい、そう思う。
Aちゃんのつめは生まれたての赤ちゃんのように、つめと皮膚がギリギリまでくっついている。Aちゃんは、外でお砂遊びをしたことがないから、と言う。指先も細く、とても華奢だ。 指先で弾くわけではないけれど、それでもAちゃんのつめや指、手のひらは、ピアノを弾くには向いていない。やさしい音は出せるけれど、はっきりとした音は苦手。 でも、人前でピアノ弾く時、「私は外で遊んだりしなかったから、指先が弱いんです。入院が長くて筋力もないんです」って言いわけはできない。 ハノンをpやfで弾くと、fの時は半泣きになる。でも、頑張ってもらう。
そういった努力は確実に身についていると思う。 もしかしたらまた長期入院になることもあるだろう。退院した時、ちょっと弾いただけで疲れて弾けなくなっちゃった・・・と、前の退院の直後のようにまた泣くこともあるだろう。 でも、前も頑張ったら取り戻せた。fも出せるようになった。音楽会でもピアノを弾いた。 そういう経験がAちゃんを成長させて、力となっていくだろう。 そんなことを願って、私は鬼先生となって、Aちゃんを涙ぐませたりしている。けれど、Aちゃん、その次のレッスンにはいつも、さらに頑張りやさんの1週間を過ごして確実にパワーアップしているし、それが自分でもうれしそうなのだ。
産休後のAちゃんのピアノ、どんな感じになっているかな?
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