LORANの日記
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2006年12月28日(木) 暮れの嵐



一昨日の雷雨をもたらした低気圧が東方海上へ去りましたが、

次の低気圧の接近で、今日も1日中強い風が吹き続いています。


今夜は日本海側や名古屋でも、積雪の予報が出されています。

今日を仕事納めにして、明日から帰省が始まる出足を払われました。


今年も様々な出来事がありました。

駆け足で過ぎていく1年間を振り返ると、1年前は昔日の如しです。


世界中の出来事が毎日報道され、世界的な競技が実況中継される

時代になりました。


世界の主要都市に24時間以内に到着できるほど、世界は小さく

なりました。


しかし、情報が多くなり、スピードが速くなるほど、真実を知ることは

困難になると思います。


140年前までは江戸時代で、旅は徒歩に決まっていました。

伊勢参りも富士講も、京へ上がるのも、毎日40kmを歩きました。


時速4kmで、休憩を入れて12時間という行程でしょうか。

日が短い今の時期は、暗いうちから歩き出したと思われます。


周囲の山や川、海や飛ぶ雲に思いをはせながら旅をしたのでしょう。

自分のことを考え、人生を考察するよい機会であったと思われます。


いま、飛行機へ乗っても、すぐにイヤホンを耳へつけ、新聞を読む

人が多くいます。


どのように人生を送ろうとその人の勝手ですが、どうして旅を楽しめ

ないのか、もったいないと思います。


いまこの瞬間は2度と来ません。

この瞬間に楽しめることを見逃してしまったら、映画館でポップコーン

を夢中で食べているうちに、映画が終了したようなものです。


情報の氾濫の中で情報に気持ちを奪われていたら、自分の真実に

近づくことは不可能でしょう。


そう思うと、徒歩でしか旅ができなかった昔の人々は、とても豊かな

旅をしていたのだろうと思います。


便利や快適は、まるで麻薬のように自分を蝕んでいます。

自分を見つめないで生きれば、ただもてあそばれて一生が終わります。

自分の真の意思なくして生きた人生は、まるで幻のようです。


明日の天候が早く回復して、帰省される皆さまが無事目的地へ到着

されますように。


ご家族、親族の笑顔がきっとお待ちになっていることでしょう。



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