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夢織りそだて
2005年05月30日(月)
夢織りそだてた 小さなキミの その瞳の中に 確かにひとつの光を見たのだと
背中で壊れた 小さな希望の
するすると 風が身体に舞い込んでくるので 私はいつも 忘れそうになるのです
混沌としたリアルの中 清冽なまでの その水の流れにそぐわぬように 私は流れてしまっていたから
哀しい声を どこかで聞いたのでしょうか 私を呼ぶ 小さなキミの
蜂蜜みたいな ひらたい午後に 薬で身体を寝かしつけながら 耳を塞いでいたのでしょうか
やがて ひたひたと夜が這い寄って来て 私は闇の帳のなか ひっそりと眠ります
それでも 懐かしみ 愛おしみ 柔らかなぬくもりの 優しい夜を
キミの中に探していた 夢織りそだて 小さなくちづけを繰り返し 育っていった絆はもう 想い出という 残酷な未来の中 儚くささやかに 消えていくのでしょうか
するすると 風が背中に落ちてきて キミの名を呼びかけて 戸惑う私の
声は 届かないのでしょうね 微笑む瞳は 夜に落ちていて
ああ キミしかいなかったのだと
胸の温もりを もう一度 抱きしめたいと
全ては 夜の闇のなかに
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