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セイシン ネンレイ
2005年05月02日(月)
眠りすぎて、 成長出来なかったと思うのですよ。 実年齢ほどに、セイシンが。
それは それは薄い膜で覆われて、 けれど強固で頑なな その繭の中で、 ずっと ずっと眠り続けていたから。
いきなりざっくりと割られてしまったのです。 あなたの一言で。
だから私は急ぎすぎて、繕う糸を間違えて。
ああ だから、 ね?
だから、私は急ぎすぎて。
必死で、もがきながらも泳ごうとして、 あなたに追いつこうとして、並ぼうとして、
気が付くと、
海に、
沈んでしまっていた。
キラキラと光るのは、銀の鱗。 私の手足から零れ出た。
涙も血も、あなたには届かなかった。
水底から見上げる光は眩しくて、 憧れて、
それでも、 あなたに届かなかった。
そして また、 眠りにつこうとしています。
暗くて心地よい水底で。 永遠に届かない指先を持て余しながら。
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