ある病院検査室でのヒトリゴト “REVENGE”...フィクサー

 

 

判断できないドクター達 - 2002年01月17日(木)

日勤当直日・・・
いつものように、生化学・血液検査室で仕事する・・・
朝来て、ミーティング・申し送りやって、
(思うけど検査技師で、申し送りしてる病院って少ないみたい。
ホントは、やらなくても出来るだろう。)
朝一番で受け付けた、血液データをチェック。
特に、CBC(血液血球数のコト。白血球・赤血球・血小板etcの。)の確認。
貧血がある人には、大抵、輸血が必要になってくるから。
(ここでは、MAP・濃厚赤血球浮遊液は、常備では置いてない。)
で・・・赤十字血液センターに、発注かけないといけなくなるから。

血液センターも、忙しい・・・と思う。
“うちの病院”(こういう表現、ホントはキライなんよね・・・)以外にも、
輸血用血液届けないといけないし、今は冬で、大阪府内でセンターが、
確保できる輸血用血液も少なくて・・・
他府県に応援してもらってるのが実状みたいだし。

だから早めに、注文してお互いに負担減らしたいトコ・・・なんやけど・・・
そうはうまくいかない事も多い。
実際にはドクター自身がが、輸血のオーダーしない限りは・・・
こっちも注文できないんだから。

Hb値(ヘモグロビン値)が5.8くらいの患者さんがいてた。
(フツ〜は、13〜14くらい。)
前日、6.2・・・だったか・・・?
で、昨日はしなかった。輸血は。(ドクターへ確認済み)

“ど〜するもんかな〜・・・(今回は・・・)”

なんて思ってた。
ま、低いのは確かなので・・・電話でドクターに連絡する。
で・・・自分の連絡聞いた、そのドクターはだいたい、こんな感じで言ってた。

「○○さん(フィクサーのコト)、どうしましょう・・・?」 (ドクター)
「は?何をですか?」 (フィクサー)
「(MAPを)何単位くらいいれたらいいでしょう・・・?」 (ドクター)
「それは、先生のさじ加減でしょう・・・?!」 (フィクサー)

・・・あきれた。(苦笑)結構、いつもだけど。
自分はその場にいてないのに・・・
患者の病状や、現状を知らないこっちが、そんなこと答えられるわけがない。
(でも、知ってたけどね・・・うちの病院は、“たかが検査技師が”、
カルテ見たりして病状わかってたりする・・・けど。)
どうして、そういうのを判断できないんやろ・・・?
検査技師にそんなの聞いて、判断仰ぐってのは・・・ねぇ・・・

医者って、患者を“診て”、“病状を判断して”、“治療の指示を出す”のが・・・
仕事のはず・・・なんでしょ・・・?
それをやるからこそ、ドクターは・・・
『病院内で絶対の権限を持ってる』んでしょ?
(ま、“日本国内で”って制限は付くケド。
日本以外は、医療従事者もかなりの権限持ってるから。)
だからこそ、
『病院内でドクターは、全ての医療従事者の頂点に立つ』
ワケなんでしょ・・・?

「Hbが、いくつ下がったから、“検査が判断して”輸血これだけいれます。」

なんてやっていいんやろか・・・?
今回だけに限ったモンじゃないからね・・・実際・・・
“いろんなこと”も含んで・・・
(もしそこまで、ドクターの指示でやるようになったら・・・ホンマにアホやね・・・)

検査技師が、そこまでやる必要性ってあるのか?
ドクターが、ラクしたい為だけにやってるんじゃない。自分たちは。
ドクターは、本当に患者さんのコト考えてやってる・・・んだろうか?って。
検査技師が、ドクターに指示出すようなコトやってもいいんやろか・・・?

当直・・・
夜中、0時を回ったころ・・・
ある病院から、電話が入る。

「入院中の患者が、胸痛を訴えてる。」

って、コトみたいで。
んで・・・その電話を取ってた事務の人が、自分に言った。

「心電計って、古いと役に立たないんですか?」

“なんやそれ・・・?”
・・・向こうのドクターが、「心電計が古くて心電図が取れない。」
って言ったらしかった。

「古くても、ちゃんと動けばいいんでしょ?そんなもん・・・」

古くて壊れているのか、古くて使い方がわからないのか、
それとも、元から、“使い方も何にも知らない”のか・・・

なんだかねぇ・・・はぁ・・・
ため息しか出ない・・・

で、いきなり救急車来て、
(どっちにしてもうちの病院は、他院からの紹介は“絶対に”断らないからね・・・)
紹介状もナシで・・・
(向こうのドクターは、病状を、“一切把握してなかった”らしい。)
患者さんの病状は、“胸痛”ってことだけしか分からないまま・・・

もうね・・・何が何やらわからんかった。
救外の看護婦さんは、自分に、
「○○病院に、文句言ってやって下さいっ!!!」
・・・と、のたわまっておりました。
半分マジで、自分も、
「許可出してもらえるんなら、いつでもゆ〜たるでっ!」
(言ってやる、の大阪弁)
などと返すが・・・聞こえてないくらいに・・・いそがしい様だった。

そして、心電図で・・・とりあえずは、afのrapid。
(アトリアル・フィブリレーションの略、心房細動のコト。
横文字忘れた・・・すいません。rapidは、ここでは発作性の頻脈をさす。)
他にも基礎疾患はたくさん・・・あるらしいが。
ま、なんとか患者さん、落ち着いたけどね・・・

どこの病院も・・・同じ・・・なんやろか・・・ねぇ・・・?!

(ちなみにこの時点で、うちの病院は病床が空いてなくって、
この患者さん入院させるために、“夜中のAM2時に”、
“重傷部屋の患者さん”を1人、やっとのことで捻出した一般病棟に移し、
空いた場所に・・・この患者さんを入れた。
いきなり、“AM2時に”移動させられた患者さん、どう思ったコトやろね・・・?
“常識のない・・・病院・・・”なんて思ってない?
病棟、空いてないのに患者取って、事故起きても知らんかんねっ!
まぁ、ど〜せ、自分は・・・“下っ端の臨床検査技師”だし・・・)


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