ぴんよろ日記
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2014年04月03日(木) トンネル抜けたか?

 数年ぶりに、本格的な歯医者。奥歯の金属の下で虫歯が進んでしまっていた。「痛かったら手を挙げてください」と言われたので、開始20秒で手を挙げるヘタレ。即刻麻酔の準備。
 麻酔を打つのにも、それがさらに痛くないように「歯茎をしびれさせる」ものを塗られる。そして注射(?しびれてるのでよくわかんなかった)なのだが、痛くなることもあるのか、看護婦さん(って呼ばないんだろうけど、とにかくお姉さん)が、「鼻でゆっくり息をしてくださーい」と言って、なんと、肩をやさしくトーン、トン…、とし続けてくれた。小さい子供にするように!自分がすることはあっても、されることはない「トーン、トン…」。これがとっても安心できるものだと、あらためてわかった。これは歯医者さん界では、ポピュラーな「テクニック」なのだろうか?それとも彼女のオリジナル?ただ「鼻でゆっくり…」と言われても、先生のゴリゴリに気を取られて息が浅くなるところを、お姉さんが肩を「トーン、トン」してくれることで、神経がそちらに反応して、自然と緊張が解ける。もしオリジナルなら、天才だ〜!と思いながら、じっと耐える。できればそのあとの、削る時にこそやってほしかったが…。

 ここ一ヶ月くらい、車検と整備で預けていた「メルシェデスじいさん(犬なら90歳)」が、やっと退院。別にフルに整備されていた1ヶ月ではなく、工場に覗きにいくたびに放置プレイを受けていた1ヶ月だったので、やきもきしていた。ずっと軽の代車に乗っていたので、じいさん、重い!デカい!でも落ち着く…。おかえりなさい〜と思いながら、帰り道に大音量でボブ・マーリーを聴いていたら(いかんせん、雑音まみれのラジオしかなかった)、「no woman no cry」で、なぜか滂沱の涙。「no cry」って言ってるのに。

 いやしかし、じいさんがいない間に、あまりにいろいろあったのだ。ダンナの実家の犬(まるきち、13歳)の病気が急に悪くなって、あれよあれよと死んじゃったり、ヒコが右手首をボッキリ折ったり、夫婦共々お世話になった人が若くして亡くなったり、また別の人が重い病気かもしれないと聞いたり、歯が痛くなったり、やたら病院や葬祭場を行ったり来たり。ヒコの通知表があまりにもあんまりだったり、ヒコもミサキンもたっぷりお世話になった保育園の先生が、ダンナさんの転勤で突然辞めちゃったり。しかもずーっと、番組の取材でダンナは夜遅い。パソコンのメールソフトは絶不調。そんな中、3月と4月の変わり目には、「聖地巡礼・大阪京都キリシタン編」へも飛んだ。内田先生、釈先生、巡礼部のみなさんと再会できて、「大阪アースダイバー」もできて、これはすばらしい3日間だったけれど、そんなこんなで、張りつめまくっていたのだろう。じいさんが帰ってきて、なにかがはじけた。

 行き着くとこまでいったのかもしれない。歯医者に行く前に、とても立派な猿が車道に飛び出して、ふたたび帰って行くのを見たからかもしれない。お姉さんがトーン、トンしてくれたからかもしれない、野菜たっぷりの餃子を作ったからかもしれない、鶴橋で買った念願のケジャンがおいしかったからかもしれない、車が帰ってきたからかもしれない、町内会の一年当番が終わったからかもしれない、「やるやらないは五分五分だな…」と思っていた2年生総復習ドリルをヒコがやり遂げてくれたからかもしれない。それやこれや、たぶん意識できていないもろもろもひっくるめて、ボブさまの「everything's gonna be all right〜」がリフレインされて、バイパスのトンネルがかすむくらいの涙!あぶない!でも、やたら気が軽くなった。新年度がはじまった。

 


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