ぴんよろ日記
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2012年05月08日(火) 本当はこんなにも

 ついにというか、さすがにというか、ヒコが字を読み書きできるようになってきた。一日ひとつふたつ増えていく、というスピードなのだが、そこには、大人がもう味わうことのできない感動があるようで、うらやましいくらい。
 字が書けるということは、自分の中にある言葉を、目に見える形にして人に見せられるということだ。もちろん口に出せば人には伝わるけれど、目の前の相手との共通の「暗号」として紙に記す、ということは、それとはまた別のよろこびがあるようなのだ。ヒコはもう、口から出ることばとしては、日常会話はまったく問題なくしゃべれるが、紙の上では、ひらがなをひとつひとつ確かめながら…つまり「あー」とか「うー」しか話せない状態だから「赤ちゃん並み」の能力しか持たない。それが、ひとつずつ、「話せる」ようになるということで、思い浮かんだ単語を、ゴリゴリの筆圧をかけて書いては、ゲラゲラ笑っている。「んこ」って書いてるので、「最初に『う』がいるよ」「小さな『つ』がないと『しっこ』にならないよ」とか教えたりして。「おなら」は、まだ「な」が難しいみたいで、言い訳しながら挫折していた。
 小学生男子ならではの語彙の顕在化を爆笑しながら手伝いつつ、しかし、心の中では愕然としていた。ことばを書くということ、自分が思ったこと、考えたことを、ことばという目に見えるものにするということは、本当は、こんなにもスリリングで楽しいことだったんだ!って。
 なんかもう、やられた…という感じだ。ヒコを生んで以来、ある意味では最大の驚き。ここまでの「初心」には戻れないけど、しっかり、ありがたく書いていきたい。


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