ぴんよろ日記
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2010年08月05日(木) ペリペリと剥がして

 今日は、私にとっては特別な唄うたい…どんととヤナちゃんの誕生日だ。だから今日引っ越せるといいな、と思っていたのだけど、ダンナも仕事だったし、まだいろいろあって、明日になった。明日は広島の原爆の日だから、ちょっとドキリとしてしまうけれど。
 原爆は、とても特殊で強烈なことなのに、長崎で育ってしまうと、それが空気の一部であることは否めない。大人になって長崎に住みはじめればまた違うのだろうけど、小さいころから、しかも一族郎党も長崎だと、じいちゃんやひいじいちゃん世代の身内には当然のように原爆で死んだ人や被爆した人がいて、学校でも原爆のことを習うし、8月9日は登校日なのだから、そんな子どもにとって、原爆がなかった世の中のことを想像するほうが難しい。
 しかし最近なぜだか、年取ったのか、原爆はやはりとても特殊で強烈なことなんじゃなかろうか、と、ようやく考えるようになった。これまでどんだけ鈍かったんだ!と言われても仕方ないが、空気だったんだもの。原爆のことを見聞きしない夏が、まったく想像つかないんだもの。だからこそ、原爆のことを考えずにいられたのだ。あってあたりまえの、肌にしみ込んでしまっているものだったから。それを自分がこの先、どんなふうにペリペリと剥がして、なんらかの形にするのかしないのか、よくはわからないのだけど、あたりまえの空気だと思っていたものを、もういちど見直してみることは、するんじゃないかという気はしてきた。ま、シュプレヒコール上げたりタオル巻いて歩いたり鶴折ったりはしないと思うけど…。

 それにしても、65年経ってもまだ、新しい資料や写真が出てくるって、どういうことなんだろう。今日テレビであった「終戦後3ヶ月ころに録られた長崎市民の原爆についてのインタビュー」も初めて聞いた。その人たちの声には、恐ろしいとか悲しいとか、そういうのは漂ってなかった。原爆とその被害があんまりすごすぎたのか、まだなんだかよくわかんなくて、ポカンとしている感じだった。


 今日は冷蔵庫を掃除した。せっせと磨いていたら、現場のラジオから「サヨナラCOLOR」が流れてきた。この人の歌は、歌も歌いかたも「いかにもいい歌」なところが少し苦手なのだけど、この日このシチュエーションで流れてくるには最高の曲だった。「サヨナラからはじまることがたくさんあるんだよ」というところで、引っ越しの荷物を、より鬼の心で整理していこうと思った。ぜんぜん色気のない解釈と活用ですみません。

 さぁ!明日は引っ越し!


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