ぴんよろ日記
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すごい夜だった。うちではネガティブなことがあると「厄落とし」だと思うことにしているが、この夜落とした厄の正体は、いったいどんなものだったのだろうか。
ヒコがお泊まりにいったので、ヒコとは行けないようなお店でおいしいものでも食べようと出かけたら、行く店行く店、ことごとく断られ、しまいにゃ餃子屋まで断られ、苦肉の策で入った店の焼き肉はまずかったのですぐ出て、時間が経ったからもう空いてるかな、と思って再度チャレンジした店たちはやっぱり空いていなくて、めぐりめぐって戻った餃子屋では、焼く人による味の差を思い知らされ(上手な人のフロアーが満杯だった)、「こんな日はこんなだよね…もう一杯だけ立ち飲み屋で飲もうよ。もし空いてなかったらタクシーで帰ろう」と立ち飲み屋を覗いたら、さっき通ったときはガラガラだったのに満員で、こりゃもう「帰れ」ってことだと思ってタクシーに乗った。歩き過ぎて足が痛い。 「これだったらヒコと食べに行くほうが、よっぽど疲れんかったね」「最初からナッツ(近所のパスタ屋さん『グレープナッツ』の我が家での略称)にすればよかった」「まぁこんな日もあるわ」となごんでいたら、タクシーが、(10年近く今の家に住んでいるが)今まで行ったことのない道…かなり遠回りになる道を走っている。間違ってるのかな?と思って確認したら、私らが思っていたスタンダードなルートを思いつかなかったとのこと。「遠回りですか?」って聞かれたから「かなりですね…」と答えた。そこからが長かった。運転手さんはメーターを止め、その時点の料金でいいからと言い出した。まぁそれはそれでいいか、と思っていたら、なんだか興奮しだして、今度は初乗り料金でいいと言い出した。それはイヤだったので、ちゃんと取ってください、って返したら、今度はうわごとのように、初乗りでいい、会社に電話されるよりは自腹を切る、のくりかえし。これまでも些細なことを言いつけられたりして何度かイヤな思いをしたのだろう。それは気の毒だ。でも、あんまりしつこくてちょっとうんざりしたので、「もういいですから!」と強く言ったら、そこからは黙って家まで着いた。そして、千円置いて出ようとしたら、いらないと返された。もう一度渡すと、また返された。もう一度。今度は千円札が飛んできた。驚きつつももう一度。そしたら千円札がぐしゃぐしゃのボールになって飛んできた。かなりびっくりしちゃって、それを広げてシートに置いて、「いままでどんなことがあったか知りませんけど、私たちは会社に電話もしないし、とにかくこれは受け取ってください!」と走って逃げたら、今度はあっちも降りてきて、シートのお札を投げつけ、ドアを閉めて、追っかけて車をつかんだ私らを振り切るように走り去ってしまった。
…なんだったんだ…。
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