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ぴんよろ日記 DiaryINDEX|past|will
何年か前、外海の海で浮かんでいたら、ちょっと離れたところにある岩にトンビが止まった。しばらく見ていたら、大きな波があちらにもこちらにもザブンとやってきた。次の瞬間、顔を上げてトンビを見たら、いなかった。飛んで行く姿は見えていない。飛んで行った姿が見えないほどの距離ではないし、波にもまれた時間も長くない。だからたぶん、彼あるいは彼女の「最期の瞬間」に立ち会ったのだとわかった。ふわりと海の岩にたどりついて、静かに波にさらわれていく。きっと、苦しくもなんともない、自然の終わり。これ以上の死にかたはないだろう。人のことをうらやましいと思うことはほとんどないけれど、これだけはうらやましい。さすが師匠だ。私も120歳くらいまで生きて(夢は長生き)、元気なまま泳ぎながら、そのまま波にまぎれたい。
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