ぴんよろ日記
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2008年11月07日(金) しつこいからサラリと

 ここ数日、日記を書こうとすると、書こうと思っていたはずのことが、スウーーーーっと消えていく、ということが繰り返された。
 ひとつ、いま思い出したのは、新しいコーヒー豆は、挽く時にとても気持ちがいいということだった。いま飲んでいるのは、珈琲人町で買った「ゲイシャ種」というアフリカで新発見されたらしい豆。その名前からアメリカあたりで大人気らしいが(トホホ…)、野生種ゆえか、芯が強く飾り気のない味…のような気がするんだけど…この手のことを断言するのは、ちょっと恥ずかしい。アロマがどうのとか。でも、焙煎したての豆は、明らかに挽く時に気持ちがいい。カラッとしてて。

 ケーブルのスタッフFさんが、くんちの特番を作っている。夏中、新大工町を追いかけた彼女。これまでほかの特集も、群を抜いてがんばってきた。撮影も、そのへんのへなちょこカメラマンなんてぜんぜん目じゃない。どうしてかというと、撮影対象にちゃんと向かっているから。そして素晴らしいことに、編集がしつこい。しつこいと言うと悪く聞こえるかもしれないが、このしつこさは、ひょっとしたら取材や撮影よりも、番組づくりには大切かも、と思う。どんなにいい取材や撮影をしても、編集をやりとげられなければ闇の中だ。Fさんは取材も撮影もがんばってくるけど、私は、テレビのことに関しては、その点自信がない。でも、編集のしつこさには我ながら感心するし、今度の本も、もし「良い」と言われることがあるとするならば、素材よりも、それをどんなふうに使ったかという編集の部分だと思う。あの程度の写真やイラストならば、撮ったり描けたりする人はゴマンといるし、実際あの本を見て、たとえば長崎の写真を撮ったり長崎について考えたりしている人が「これなら俺の方が」と思うことって多々あるんだろうけど、あのような文章と写真とイラストを、あんなふうに組み合わせたことに関しては、誰にも負けない、と、著者は思うのであったが、それはさておき、Fさんの「しつこさ」は、かなりのレベルなので、私が結構な難題をふっかけてみても、それ以上のことをやってきたりする。今度の特番も、これまで作ってきたシリーズのものを単純につなげるだけでも良かったのだけど、結局は取材テープから取り込みなおしたりして、大変に「しつこい」ことになっている。でも、そうしないと番組の「1時間」は流れない。退屈されて、飽きられて、消されてしまう。しつこくしつこく編集していくことだけが、長い時間をサラリと流してくれる。「いいもん見た」と思ってもらえるかもしれない、スタートラインに立てる。
 Fさんはしかし、こういう仕事をしだしたのは、去年からだ。つまりは2年目の人が、1時間番組(しかもくんち)の取材も撮影も編集もやり遂げつつあるということだ。これって、地上波関係の人には恐るべきことではなかろうか。放送は9日。長崎のケーブルテレビでしか流れないのが悔しい! でもなにかの機会に日の目を見ることがあるかも。とにかく、今日と明日で悔いなく作り上げようぞ。



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